TBS版(昭和版)
第0回 ※CS未放送
「風雲!たけし城 たけし城のすべて」(事前特番・パイロット版)
1986年4月29日(火)16:00~17:00放送
 「荒野に突如出現・城の誕生マル秘話」ビートたけしほか

イントロダクション

幻のパイロット版

レギュラー放送開始の3日前、昭和天皇誕生日(現在の「昭和の日」)に放送された事前特番である

本番前に役割変更!?

企画当初は"たけし率いるたけし軍対視聴者"という構図だったはずが、収録直前に桂邦彦プロデューサーが「当初、タケちゃんが視聴者を迎え撃つ側でしたが、視聴者といっしょに攻撃する側のリーダーに変更になりました」と説明。

"家臣だった谷隼人と柳沢慎吾の謀反、たけし軍団の裏切りによって奪われてしまった「たけし城」を取り戻すべく、総指揮官・たけしと参謀役・石倉三郎が視聴者たちとともに城攻めを行う"設定になったとか。

あまりに突然のことで記事の差し替えが間に合わないため、テレビ雑誌の記者を慌てさせたという逸話が残っている。

"たけし隊長"が攻撃軍を率いて城奪還を目指す!

というわけで今回はお城が完成するまでの過程(コント)と、攻防戦の模様が放送された。しかし、そこはたけし。隊長であるにもかかわらず、自ら率先して攻撃軍の妨害をしていた。

挑戦者たちは赤・青・黄色の作業服を着ていたため、派手な格好で目立つ者はいませんでした。

…やっぱり役割変更!?

決戦後、敗れたたけしが城を取り戻してくれる仲間を募集していたのだが…。収録を見ていてどこか思う所があったのか? はたまたスケジュールの都合か?

桂プロデューサーは「やっぱり、1回目は、たけちゃんの城主でいくかも」と発言。

すったもんだの末、第1回からは谷が攻撃軍隊長、たけしが城主というお馴染みの設定に変更されたのでした。

ちなみに…

テレビ雑誌や新聞などメディアでこの番組を取り上げる際、この回を取材した際の素材が多く使われている。CS放送・TBSチャンネルの番組情報ページにもこの回に撮影された写真を使用している。

なお、この回はCSなどで再放送されていないので、ここに掲載の情報は当時発行されたテレビ雑誌などを参考にしています。悪しからずご了承ください

国境の壁、第一砦、竜神池、魔神の館、第二砦、ジブラルタル海峡、ターザン渡り、城内戦

関門・生き残り

参加人数
国境の壁
第一砦
ターザン渡り
スプリンクラー・地雷ゾーン
竜神池
魔神の館
第二砦
ジブラルタル海峡
トンネル・穴地点
城内戦 敗北

戦いの詳細

国境の壁

ルールは第1回と同じで、制限時間内に壁を登ればクリアだったようです

第一砦

たけし軍団と水鉄砲の撃ち合い。今回は的がなく、銃弾(水性ペンキ)を体中に浴びたら失格というルールでした

ターザン渡り

「第一砦」の場所でやったらしいのだが…。「これオモシロクないから中止ね」というたけしの鶴の一声により、途中でカットされてしまったとか!?

スプリンクラー・地雷ゾーン

詳細不明。『週刊ザ・テレビジョン』の記事ではイラストで紹介されているのみ

竜神池

複数人でチャレンジする形式だったらしく、誰かを生け贄に自分だけ先に進むこともできたようだ

魔神の館

ストロング金剛と、この回のみ出演の荒勢が魔神役だった

第二砦

渡嘉敷勝男の指示で軍団が投げる岩や丸太にぶつかったら失格というもの。全員で挑戦した

ジブラルタル海峡

長く張られた大きいネットを全員で渡っていく形式。網の縫い目から池に転落したら失格。ゴール地点にいるたけしがネットを揺らして、味方を落とそうと妨害してくる!!

トンネル・穴地点

イルカに乗って芸能界に帰ってきた城みちる&軍団との戦い。穴に潜む彼らとの銃撃戦。弾切れに注意

城内戦

ここまで何もしてこなかったたけしも参戦しての最終決戦。谷軍の圧倒的攻撃になすすべもなく挑戦者たちは次々と戦死。最後に残ったたけしが自決して、城奪還ならず…

参考資料