PTAの顰蹙を買い、新聞・週刊誌に叩かれながらも、とうとう10回目を迎えたたけし城。ついには「現代の子供たちが外で遊ばない中(※当時ファミコンブームで、家の中で遊ぶようになりつつあった)、なんていい番組を始めたんだ」と週刊誌側が味方に回ってしまったとか。
今週はたけし軍団にニューアイテムが登場、近未来風の専用ヘルメットを装着するようになった。これまでは攻撃軍が使用しているものと同じスポーツ用ヘルメット(青いやつ)だった。いつも情けない姿を晒している彼らも、これでちょっとはカッコよくなった …かもしれない。
守りを固めるレギュラー陣は、北海道への営業で2週間休んでいた山川豊が再登場。
相変わらず呑んでいるという渡嘉敷勝男は、たけしがオーナーを務める居酒屋北の屋で他の客に競馬騎手と間違えられてムッとしたらしい。
いつも糖尿病だの、汗や尿にアリがたかるだの言われ放題のストロング金剛は「私は糖尿病じゃありません!」と反論していた。
そして、ジャンボマックスに代わる新たな助っ人として登場したのが、製作期間1カ月、製作費500万円、身長3mという巨大武者人形。しかし名前がないので視聴者から公募することになった(「お名前ちょ~だい」係)。
新キャラも現れ、番組好調の波に乗りますます張り切るたけし軍。先週はあやうく落城しかけたが、今回は超難関の新ゲームを用意して攻撃軍がやってくるのを手ぐすね引いて待ち構える!
また今回からエンディングでは、「今週の勇士たち」に合わせて出場者たちが城の前で意気込む姿を9分割画面で紹介。ただし今回流れたのは9人×12パターンの108人のみ、残り5人分はカットされている
参加人数 | 113人 |
国境の坂 | 98人 |
第一砦 | 84人 |
悪魔の館 | 68人 |
竜神池 | 56人 |
?(キノコ) | 47人 |
自由への壁 | 35人 |
跳んでおめでとう! | 20人 |
第二砦 | 18人 |
ジブラルタル海峡 | 9人 |
人喰い穴 | 4人 |
カート戦 | 敗北 |
いつも緑山に近い関東勢の視聴者が多く参加する中、今回は「大阪から来た」という派手な飾りをつけた男性が現れた。寝台列車に乗ってわざわざやってきたのだという。その隣には北海道から飛行機でやってきたという女性も。また体育大からやってきた6人組の女子大生グループが参加。体力には自信があるだけに、朝からの収録にもはりきっている。
紹介されなかったが、小学館『GORO』の編集者2人、俳優など養成している緑山塾の塾生なども参加。
またこの日は集英社『セブンティーン』から漫画家のカトリーヌあやこも取材にやってきていたぞ
というわけで今週も、懲りない谷隊長の号令で攻撃軍が坂を駆け下り、最初の難関へと向かっていった!
今日の地面はぬかるんでいる。そのせいか駆け登ってもすぐに滑って転んで、いきなり泥まみれになる者が続出。運良く乗り越えても、その先にある池に全身浸かってしまうのだ。初めは自らの力で乗り越えようする者ばかりだったが、いずれも苦戦していた
自力では絶対無理だと判断した彼らは、協力して登り始めた。泥まみれになり、中には裸足になって、坂を乗り越えていく。
無事坂を乗り越えたものの池に落っこちてしまった埼玉の男性(26歳・冷凍車の運転手)は、仕事を休んで親父に頼んで参加したという。いきなり水浸しになってしまったが、来た甲斐があったと喜んでいる様子。
その間にも、上り坂では多数の挑戦者が果敢にチャレンジしている。人間梯子を作って登ろうとする者がいれば、坂の一番奥にある壁の縁を掴んでよじ登っていこうとする者までいる。どんな手を使ってでもクリアしようと皆必死なのだ。
悲鳴を上げながら下り坂を滑って池に落っこちた神奈川の女性(19歳・体育大の学生)、坂から降りる時が凄く怖かったとやや興奮気味。それでも来た甲斐があった、坂を登るために協力してくれた人の温かさを知ったと語ってくれた
『GORO』によると、時間切れで40人が失格したがジャンケンによる敗者復活戦が行われたようである。記者の赤門ハタノはここで復活。ちなみにもうひとり参加した記者・ニシザカは、先輩を置いて坂を登り頂上でVサインしていたとか
第一砦今週は"攻撃隊"という非常にややこしい名称の部隊を前線に立たせる東守備隊長。砦の上に3人、内部に4人、攻撃隊4人の計11人の軍団が砦をお守りする。
攻撃軍たちは、気合いの入った彼らの銃弾をかわして、的が破れることなく砦を突破できるだろうか?
今週も始まった銃撃戦。攻撃軍が大きな塊となって、砦に攻め込む
強力なバズーカ砲でどんなに狙われようと、命がけで乗り越えようとする挑戦者たち。だが…
1人置いてかれた男性戦士、彼は攻撃隊たちに追いかけ回され、滅多撃ちに遭い戦死してしまった…
哀れ戦場に散った"戦場の落ちこぼれ"こと、東京の男性(21歳・緑山塾)。「タイミングがズレ、どうしようかなと思っていたら攻撃されたので、こりゃヤベぇなとウロウロしていたら、こうなってしまった」のだという。この砦では命を落とすことも恐れず、一気呵成で攻め込むことが重要なのだ。覚えておこう。
そんな落ちこぼれを置いて、残った戦士たちは密林を駆け抜けていく
水を浴びて気持ちよさそうな柳沢レポーター。水も滴るいい男のシャワーシーンでCMに突入!
緑山に夏到来! とはいえ炎天下の中、ただ観戦しているのは非常にしんどい。そんなたけしに寛いでもらうため、石倉の気配りで今回はソファとテーブル、さらに物干しで吊ったシャンデリアが用意された。まるで銀座の夜のお店のような雰囲気である。ブランデーまで準備しているが、さすがに戦いの最中に昼間っから酒を飲んでいるわけにはいかず、中身はむぎ茶である(わざわざボトルに"むぎ茶"と書いている凝りよう)。
おもてなしぶりにいつもよりご機嫌なたけしだが、バニーガールが欲しいだの、来週は囲炉裏端にしろだの、やっぱり注文が多い。石倉の気苦労が絶えないわけである。
さて84人の攻撃軍が向かうのは、部屋の隅っこから雑草が生えるようになってきた薄汚い迷路「悪魔の館」である
パターンを読まれ、いつも多数の通過者を出していたこの関門。新趣向として左上の部屋の外に池が掘られた。落ちたら全身ずぶ濡れとなって、惨めな姿を全国放送で晒してしまうのである。
そして悪魔に捕獲されると、いつものように顔に墨を塗りたくられた挙句、問答無用で池へとご案内! 今までと違い、一筋縄ではいかないのだ!!
1人目 男性
恐ろしい罠が設置されたと知ってか知らずか、谷隊長に出迎えられてやってきた最初の挑戦者。館に入ってすぐに右折、直進していった先にはあの池が! かなり深く掘られた池に転落した間抜けな挑戦者の姿に、たけしと石倉は大笑い!
2人目 女性(千葉 19歳・学生)
悲鳴をあげながら急な坂を駆け下りてきた挑戦者。谷隊長の介助がなければそのまま転ぶかセットに激突するところであった。しかし、その先にはもっと怖い迷路が待っている。
おびえながら進んだ先で丹古母に遭遇。慌てて逃げるも、金剛に掴まってしまい失格。顔をぐしゃぐしゃにされてしまったが、女の子なので池に突き落とされることなく出口から帰された。しかし恐怖のあまり泣いてしまった…。
そんな可哀想な彼女に柳沢がインタビュー。ただひたすら怖かったそうだが、強くなってまた緑山に来るとリベンジを誓った
3人目 男性
悪魔の雄たけびが轟く館にやってきたのは中年男性。ダッシュしてゴールを目指すも、丹古母のいる方に向かってしまいあっさり捕獲。合流した金剛と2人がかりで墨を塗られ、池へと案内されてしまった!
4人目 男性(東京 27歳・鉄筋工)
鳶みたいな男性が登場。ゆっくり入ってさぁどうする、といきなり壁の上を掴んでよじ登った。そのまま館の上を伝って、反則スレスレの作戦でゴール! 思わぬ手にたけしも石倉も驚愕!!
5人目 男性
泥とペンキでTシャツが薄汚れた挑戦者。スタートして右手を直進、丹古母に遭遇して逃げようとした先には例の池。豪快に転落し、水浸しになってしまった
6人目 男性
坂を駆け下りてきた眼鏡の男性である。入っていきなり金剛が待ち構えていたので、右手方向に逃げる。しかし逃げた先には丹古母が。やがて追ってきた金剛と丹古母によって部屋の隅に追い込まれ、池に突き落とされてしまうのだった…
攻撃軍が次々と池に飲み込まれていくので、たけしも面白かったとご満悦。来週は違うところに池を掘ろうと提案した。さて次回はどうなる?
なお、カットされているが『GORO』の記者2人も挑戦し、無事突破したようだ
竜神池続いて登場するのはゲームの定番「竜神池」。今回から石の表面がでこぼこになり、角が取れてやや丸みを帯びている。
この池にも新しい仕掛けをしたいと、またも石倉やスタッフを困らせるようなことを言い出すたけし。ポンと乗った瞬間、石が上がってブルブル震えるとか、グーンと上がってしなってピョンと投げ飛ばされるとか… いったいナニを考えているのか!?
1人目 男性
隊長のかけ声で気合い一発、最初に現れた男性戦士。しかし気合いとは裏腹に動きは鈍く、ダミーの石を踏んで断末魔を上げながら沈没していった…
2人目 男性
緑山にコックローチ男が出現! 何を隠そう、コイツが小学館『GORO』の新人記者・ニシザカ。小柄なカラダに似合わぬしぶとい体力と、先輩諸氏からどなられてもケロッとしているずうずうしさから社内で"ゴキブリ"と呼ばれている男である。なのでこんな格好してきたというワケ。
そんな彼の挑戦は、ゴキよろしく足早に駆け抜けようとするが池の中間でダミーを踏み足を滑らせて転落。
インタビューはカットされているものの、記事によると編集長はじめ先輩への罵詈雑言を連発。おまけに先輩ハタノ記者を置いて、デートだとか言って先に帰ってしまったとか。最後の最後までGのようにすばしっこいやつである
3人目 女性
「ヤー!」と叫びながら、体育大の女子学生が颯爽と登場。手前側の石を真っすぐ進もうとするが、4歩目で浮き石を踏み、あっけなく転落してしまう
4人目 男性
続いての男性戦士。ダッシュするがすぐにダミーを踏み、滑って落っこちた
5人目 男性
足の長い挑戦者、石倉に「落ち着いて!」と言われながら飛ぶが、やっぱりダミーを踏んでしまう。しかし長い足で目の前の石を踏んでセーフ! …と思いきや、次に踏んだのはまたもやダミー。運悪く2度も踏んで全身ずぶ濡れとなった
6人目 女性
体育大生がまたまた登場。が、こちらもダミーをすぐに踏んでしまって池にドボン。放映時間、たったの3秒でおしまい
7人目 男性
今回は3列目中央の浮き石を踏む者が絶えない。続いて赤いジャージの男。ダミーを踏むがすぐ目の前にあった石に移ってセーフ。池中央から吹き上がる間欠泉を避けながら前進、もうすぐゴールというところで再び偽石を踏んでしまい、残念ながら失格
8人目 女性(神奈川 25歳・水泳インストラクター)
ダンプ松本みたいな水泳のインストラクターが登場。胸を揺らしながら駆けていくが、浮き石でバランスを崩し転落。クロールしながら池を泳いで上陸した!
インタビューでは水泳以外にもスポーツを嗜んでいて、マシントレーニングやエアロビクスもやっている、ということで柳沢レポーターに言われるがまま踊りを披露させられていた
というわけで今回放映された参加者で成功者はゼロだった。いつもと違う場所に浮き石が配置された影響だろうか?
カットされているが『GORO』の記者・赤門ハタノはギャルの声援を受けながらクリア。本人曰く「さざ波に揺れているニセ石と本物の石をすばやく読んで無事通過だ。このぐらいの浮き石渡りは、世渡りに比べりゃチョロイもんだぜ」だって…
?(キノコ)いまだ正式タイトルが決まっていない空飛ぶキノコ。視聴者からネーミングを募集し、ハガキが届いたのでその一部をご紹介。
「渡りにキノコ」「どっくんキノコ」「空飛ぶ100万円のマツタケ」「池上キノコ」などの案が出たものの、まだしっくり来ていないご様子。引き続き募集することにした。もしいいネーミングが来たら提案者を緑山にご招待。実際に挑戦できるほか、何か賞品を用意するとのこと
それでは今週も空飛ぶ回転キノコのはじまりである!!
1人目 男性
谷隊長が毎度「行け!」ばっかり言うので、それに気づいたたけしからツッコミが入った。
さて最初の挑戦者はスタート早々、キノコからずり落ちてしまう。右手だけで身体を支えるが、ゴール手前で穴から手を離して力尽きてしまった
2人目 女性
「(ロープを)しっかり持ってるのよ!」と谷隊長がアドバイスするが、開始早々危険な女性。ドボン!と派手に転落
3人目 男性
キノコにしがみついてスタートしようとしたがすぐにずり落ちて転落の危機に。しかしキノコが動き出してしまう。石づきを掴み、しぶとく回転に耐え切った男性は命からがらゴールイン! 九死に一生を得て見事クリアした!!
4人目 女性
ロープをしっかり持って突き進む女性、しかし異様なスピードで回転するキノコに振り回され、ゴール直前で惜しくも落下!
5人目 男性(東京 20歳・大学生)
たけしも「クレヨンで書いたんじゃないか」と言い出すほど眉毛が太い男。なかなか体勢が定まらない。ようやくキノコにしがみついて挑戦するも、回転に耐え切れずすぐに落下。
インタビューではそのまんま東と並んで登場、実にそっくりである。よく似ていると言われ、ディスコで人がかりができたとか。東も「さっき六本木にいませんでした?」と聞かれることがあったそうだが、実は彼だったらしい。人の名を騙ってナンパしていた彼は、本人に土下座して謝っていた
6人目 男性
キノコにしっかとしがみつきチャレンジ。しかし回転が始まった途端、思わず左手がキノコから離れる。振り回されてしまった挑戦者はプランプランしながらゴールを目指すが、あと数メートルの所で手を離し、惜しくも転落した
今回放送上でクリアできたのは1人だけ。途中で時間切れとなったため『GORO』の赤門ハタノ記者は不戦勝になったという
自由への壁巨大な武者人形がいよいよ戦場に降り立つ! 3列目の壁の前で挑戦者を待ち構えてビビらせるのだ。…先週までいたジャンボマックスとやってることは同じですね
1人目 男性
気合い一発、元気よく突撃していく最初の挑戦者。
【1列目】まずは左から3枚目の扉を選んで突破。
【2列目】続いて左から2枚目を軽く突破。
【3列目】いきなり現れた巨大武者人形に驚いてひっくり返ってしまった! 「帰れ!」と叫びながら避けて突撃していったのは、再び左から2枚目。しかしそれはハズレ。顔面を強打し、武者人形に向かって「参った、参った!」と白旗を上げていた
4列目 | 3列目 | 2列目 | 1列目 | |||
4枚目 | - | - | ○ | ○ | ||
3枚目 | - | - | × | ○ | ||
2枚目 | - | × | ○ | - | ||
1枚目 | - | - | × | - |
2人目 女性
続いてうら若き女性、友達の声援を受けて壁に向かっていく!
【1列目】しかし最初にぶつかった左から2番目の壁は硬いダミー。その場でへたり込み、「も~!」と悔しがりながら戦場から去っていった…
4列目 | 3列目 | 2列目 | 1列目 | |||
4枚目 | - | - | - | - | ||
3枚目 | - | - | - | - | ||
2枚目 | - | - | - | × | ||
1枚目 | - | - | - | - |
3人目 男性
【1列目】続いての男性、左から3枚目にダッシュして突破。
【2列目】水たまりで足を滑らせ、よろけた状態で一番奥の壁に頭からぶつかっていった。しかし無事通過。
【3列目】立ち上がり真っすぐ突き進み、奥の壁に体当たりして突破。
【4列目】最後は左から3枚目に激突、運悪く最後に失敗してしまった
4列目 | 3列目 | 2列目 | 1列目 | |||
4枚目 | - | ○ | ○ | ○ | ||
3枚目 | × | - | - | ○ | ||
2枚目 | - | - | - | - | ||
1枚目 | - | - | - | - |
4人目 男性
湯島天神の合格絵馬、学業成就、家内安全、交通安全、さらに縁結びのお守りで完全武装した"赤門ルック"の挑戦者。彼が小学館『GORO』の名物記者・赤門ハタノだ! そのペンネーム通り東京大学出身だが、どういうわけか男性誌の編集者をやっている。今日は編集長の鶴の一声で仕方なく番組に参戦させられた。
【1列目】絵馬のご利益パワーで難関突破なるか!? と思われたが、左から3枚目の壁に顔面からぶつかっていきなり討ち死に。哀れ失格となった。
ちなみに彼が執筆した体験記では、武者人形に掴まって失格したことになっている
4列目 | 3列目 | 2列目 | 1列目 | |||
4枚目 | - | - | - | - | ||
3枚目 | - | - | - | × | ||
2枚目 | - | - | - | - | ||
1枚目 | - | - | - | - |
5人目 女性
最後はふくよかな女性が「この野郎~!」と言いながら壁に向かっていく!
【1列目】まずは一番左の壁、おもいっきりぶつかり壁紙に足が引っかかって転倒! しかし通過である。
【2列目】「コイツ~!」と叫びながら左から2枚目を選んでアタック、見事通過。
【3列目】武者人形を避けつつ一番左の壁を通過。
【4列目】最後は真っすぐ、再び一番左の壁へ。惜しくも敗れ「駄目だ…」とポツリ
4列目 | 3列目 | 2列目 | 1列目 | |||
4枚目 | - | - | ○ | ○ | ||
3枚目 | - | - | × | × | ||
2枚目 | - | - | ○ | × | ||
1枚目 | × | ○ | × | ○ |
放映された中でクリアした者はいなかった。
残った挑戦者は森を通り抜け、次なる難関へと突き進んでいく。
CMの後はいよいよ後半戦。全滅必至の最難関新作ゲームが登場! 攻撃軍の運命や如何に!?
かねてからバニーガールが欲しいとわがままを言っていた殿のために、石倉がわざわざバニーちゃん2人(クミとアケミ)を呼び寄せたので、たけしは大喜び。さっそく電話番号を聞き出そうとしていたが、軽くはぐらかされてしまう。相手の方がうわ手であった。
さて石倉も「これで全員死滅するんじゃないか」と期待を寄せる新関門は、棒高跳びではなく棒"幅"跳びという趣向の「跳んでおめでとう!」。オランダ発祥のスポーツ"フィーエルヤッペン"から着想を得たというこのゲームは、しなるポールを使って池を跳び、上手く蓮の葉に着地しなければならない。ちなみにこの葉っぱは、先週1回きりで終わった「決死の暴走列車」からの流用である。
蓮の葉は固定されていないので微妙にズレている。おまけに今日の緑山はやや風が吹いているので揺れるのだ。
「天国と地獄」の泥沼を池に変えて行われるこの新アトラクションは、パワーと跳躍力、そして運と度胸が試される難関中の難関である!
1人目 男性
記念すべき最初の挑戦者は、いかにも鍛えてますといった感じの男性チャレンジャー。
助走もそこそこにポールを池にぶっ刺してジャンプ! 着地した先は蓮の葉の端っこ、上半身は蓮、下半身は池へ。落ちそうになったが必死に這い上がり、なんと一発目でクリア!! まさか突破されるとは思わなかった石倉は「いけたか…」と驚愕していた
2人目 男性
赤マントの男がやってきた。助走をつけて勢いよくジャンプし、しなるポールで蓮の葉に到着。しかし着地した場所が悪く、池に転落してしまった
3人目 男性
紺のジャージ戦士。いざチャレンジ、と思いきやポールを持つ手が非常に震えている。突き刺した瞬間、ポールを伝ってスルリスルリと落っこちてしまい、場内は大爆笑!
4人目 女性
女性にとっては持つのもキツいという重たいポール。池に突き刺しただけで、助走もジャンプも勢いがないまま、悲鳴を上げながらスタート台から飛び降りていった…
5人目 男性
上半身紫のペンキに染まった戦士。軽く助走をつけて跳んだはいいが、蓮の葉にあと一歩届かず池にドボン!
6人目 男性(東京 33歳・鉄筋工)
サウスポーで挑戦する続いての男性。助走したまではよかったが、ポールをしっかりと掴んでいなかったためそのまま勢いよく転落! インタビューでは大絶叫! カメラのレンズに大接近し、画面いっぱいに悔しさを爆発させていた
7人目 男性
石倉に「目測誤んなよ!」と言われながら挑むは次なる戦士。ポールをしっかり掴み、池の上でクルリと一回転しながら蓮の上に上手く着地!
観客に向かってダブルピースして「やるときゃやるぞ、バカヤロー!」と喜びを爆発。が、しかし…
調子に乗ったのがいけなかったか、陸に上がる途中の濡れたマットで滑って池に転落…。なんとも間抜けな姿を晒してしまったが、たけしのお情けでクリアが認められた
8人目 女性(埼玉 19歳・女子大生)
最後は体育大の女学生。仲間たちの応援を受けて登場したはいいものの、ポールが重たくてふらついてしまいスタート地点でいきなりコケてしまった。気を取り直してチャレンジしようにも終始ビビりまくりの彼女、意を決して飛ぼうとする。しかし勢いが足りず、ポールは蓮の葉ではなくスタート台に向かってUターン。台に背中を打ちつけて、へそを晒しながら池に落っこちていった
恐るべき高難度の新ゲームだったがいきなりの成功者も出し、ここで池の藻屑と消えたのは15人であった。次なる難関は、毎度毎度新兵器を繰り出す割には効果がないともっぱら評判のアレである
第二砦夏に入り草木が青々と生い茂ってきた山道を舞台に、今日も水鉄砲の撃ち合いが繰り広げられる。伸びてきた木々は銃弾から逃れ、身を隠すのに役立つ。
そしてたけし軍おなじみの珍兵器と、スタッフが見つけた城みちるのマル秘VTRが登場するぞ!
1人目 男性
vsおぼつちやま(水島新太郎)
まずは新太郎ことおぼつちやまが出撃、こんな戦闘の合間にも新曲のレコード『お嬢様』をちゃっかり宣伝。ナレーターに「さすが育ちの良さを感じさせる礼儀正しさです」と評されたが、育ちが良けりゃ勝てるわけでもないのがこの戦いである。
最初に登場するのは野球チームで背番号65の男性。木々を有効活用して巧みに攻撃・防御を繰り返す。新太郎の一瞬の隙をついて的を射抜き、勝利を収めた。ペンキまみれになり、たけしにも怒られた新太郎はガックリ肩を落としていた…
2人目 男性(東京 27歳・鉄筋工)
vsキドカラー大道(花魁)
次は新兵器の花魁攻撃! しかしなんてことはない、花魁の顔の着ぐるみなのだ。しかも頭を隠して手足を出しているだけなので動きづらく、これまたまったく効果がない兵器である。
2番手は「悪魔の館」を裏技でクリアした男性。彼に追われて坂から転げ落ち、あっさりとやられてしまうのだった…
3人目 男性
vsサード長嶋(アニマル・レスリー)
当時存在したプロ野球・阪急ブレーブス(現オリックス・バファローズ)の人気投手、アニマル・レスリーが登場! といってもこちらは着ぐるみ、本人がレギュラー出演するのは引退してからです。
鬼のような形相のアニマルは、特別仕様として水鉄砲・的がグローブと一体化している。
中年の挑戦者に向かって勢いよく坂を駆け下りるアニマル、しかし草につまずいてズッコケてしまう。そして例の如く瞬殺されてしまうのでした
4人目 男性
vsそのまんま東、ガダルカナル・タカ(子連れ狼)
時代劇の世界から『子連れ狼』がやってきた。拝一刀(タカ)と乳母車に乗った大五郎(東)は、決め台詞を言いながらかっこよく?登場したはいいが、いきなり乳母車を倒すという大ボケをかます。たけしも「なにしてんだなぁ…」と呆れてしまった。
そんな2人はお構いなくやってきた男性挑戦者。今回は1対2の対決である。起き上がった大五郎は親を置いて勝手に走り出した。大五郎と一刀の2人で挟み撃ちする作戦だ。挑戦者は乳母車で動きが鈍そうな大五郎を狙う。大五郎の裏に回り、乳母車を掴んで的を狙い撃ち。しかし一刀の存在を忘れてしまったか、大五郎の的を撃ち抜いたものの、後ろにいた一刀に撃たれて敗北。
挑戦者に襲われた大五郎はこけた際に顔面を強打、涙目になっていた
5人目 男性
vs城みちる
新聞ラテ欄の予告通り、昭和48年(1973年)の大ヒットデビュー曲『イルカにのった少年』を歌っていた頃の城隊長(当時16歳)のVTRが公開された。若き頃の歌声に乗せて、少年から青年(28歳)になった城が緑山で水鉄砲を撃ち合う… まさか大人になってこんなことをやらされるとは誰も思うまい。
さて肝心の戦いはと言うと、接近してきた挑戦者を後ろから撃とうと振り返った瞬間、銃砲に付いていた的が吹っ飛んでいってしまった! というわけで今回も城隊長の負け。連敗記録を伸ばし、こんなところで若い頃の姿を公開され、恥を晒すだけに終わってしまった…
先ほどのバニーガールはどこへやら、いつの間にか軍団の大森と松尾がバニーに入れ替わっていた。あまりのおぞましさに、たけしたちから気色悪がられていた。そんなところへ、伝令のテレクラマン(井手らっきょ)がやってきた。"250円の芸"(byたけし)を披露しながら18人生き残っていることを報告した。
今週のつり橋は、ひと回り大きくなった岩を3つ設置。これをどう乗り越えていくかが攻略のカギである
1人目 男性
「跳んでおめでとう」を初手で突破した挑戦者がまずやってきた。橋の中間地点に設置された岩まで進んできたところで軍団の砲撃開始。足や背中を狙われ、岩を乗り越えようとしたところで橋が傾き落下! 攻撃軍の精鋭を倒したため石倉と軍団は喜んでいた
2人目 男性
次に登場したのは、バランスの良さそうなおやっさん。最初の岩を越えようとするが、橋が傾き始めたので石の上で静止。そこへ軍団が容赦なく砲撃。180度回転した橋にしがみつき、なんとか戦線復帰しようと試みるが、再度橋がひっくり返った瞬間に手を離してしまい転落!
3人目 男性
本来は立って進まなきゃならないが、つり橋を掴んで進むという、たけし顔負けの汚い手を使う挑戦者。そんな奴には軍団が容赦ない迫撃砲をお見舞い。岩の目の前までやってきたが、これを乗り越えるにはどうしたらいいものか悩む挑戦者の横っ面に迫撃砲が2発命中! それでも岩を越えようと四苦八苦していた挑戦者だが、力尽きて海峡に散っていった…
4人目 男性(東京 27歳・鉄筋工)
今回、大活躍の挑戦者。たけし軍としては決戦前になんとか落としておきたい逸材である。
最初の岩まで来たが越える方法が分からず、座り込んでしまった。頭に弾が直撃し、キツい一発を食らって橋が回転。しかし裏側に回れば岩を避けられることに気づき、鳶らしい動きで進んでいく。軍団の激しい攻撃にも耐え、残り2個の岩を乗り越えて見事合格! "鳶職はたけし城に強い"ことをまたしても証明した
5人目 男性
応援団の野太い声援を受けた瞬間、驚いてバランスを崩してしまった。一気に転落の危機を迎え、橋を掴んで横に進もうとする。そこへたけしが「タマキンを撃ってみろ」と悪魔のような一言。命令を受けた軍団が"男の大事な部分"めがけて砲弾をぶち込む。なんとかあそこへの攻撃は死守したが、岩を越えられずついに転落。最初の余計な応援さえなければ…
生き残ったのは9人。いつも余裕ぶっているたけしと石倉も、この間から賞金が100万円に決まったせいもあって、取られちゃまずいとやや不安ぎみ。少しでも多くの者に脱落してもらって最終決戦の戦力をそぎ落とさなければ、お城と賞金を奪取されてしまうのだ
いつも通り臭い芝居の特訓シーンから始まった。大念寺はまたも左下、渡嘉敷は前回多くの挑戦者が選んだ右の穴に潜んだ。
穴のデザインがまたしても刷新。トンネルにも手が加えられ、入口はタイムトンネルっぽく、出口は鉄格子が外され怪物の口のような装飾が取り付けられた。
ジャンボマックスに代わって登場した武者人形の出番はなし。さぁ直感を頼りに、城へと通ずる穴を選ぶのだ!
1人目 男性
トンネルを抜け、夕闇迫る「人喰い穴」にやってきた最初の挑戦者。彼が選んだのは右の穴、さっそく渡嘉敷隊長の"高校中退パンチ"の餌食となってしまった!
2人目 男性
雄たけびをあげながらトンネルから出てきた挑戦者、そんな彼が勢いよく飛び込んだのも渡嘉敷が潜む右の穴。世界チャンピオンのパンチを食らい敗北…
3人目 男性(千葉 24歳・鳶)
鳶職の男性。右の穴をかわして左上の穴に突入、見事最終決戦進出!
4人目 男性
「第二砦」で新太郎を倒した、背番号65。彼が大ジャンプしながら突入したのは大念寺が潜む左下の穴、彼の拳法にボコボコにされた
5人目 男性
次の挑戦者も右の穴に突入、渡嘉敷のパンチをもらって痛がり、たけしらの笑いを誘った
6人目 男性(千葉 28歳・レスキュー)
赤シャツの挑戦者がセレクトしたのは、誰もいない左上。2人目の最終決戦進出!
7人目 男性
彼が選んだのは左下の穴。大念寺に殴られて悲鳴をあげまくっていた
今週は全て男性、細身で身軽な者たちばかりである。いつになく谷隊長の期待も大きいようだ。
意気揚々とクジラ型のカートに乗り込む挑戦者たち。新型といっても、実際は先週まで使っていたカートにクジラのハリボテをつけただけである。
さて対するたけし軍。5人殺して4人残れば大体いつも通り。安心して戦いを有利に進めることができる。そしてたけし軍側もカートを新調。軍団はサメ(ジョーズ)、たけし・三太夫は海賊船(捕鯨船)をモチーフにしている。こちらもこれまでのカートに装甲を取り付けただけであるが、海賊船は大型化してパワーアップ。先週のようなハプニングが起きないよう、的が銃身に当たらない位置に取りつけられている。また、軍団はサメの背に乗って攻撃軍を狙い撃ちしてくる。
そしてこんな日暮れまで楽屋で音楽を聴いて待っていたという戦車隊長・山川豊も参戦。
クジラや海賊船、サメに乗り込んだ者たちが、海ではなく山を舞台に最後の戦いを繰り広げようとしている!
まずは定石通り、軍団の後ろに回って彼らを盾にして攻撃を避ける、たけし達が乗る海賊船。一方の攻撃軍たちは軍団を先に倒す作戦のようだ。
鳶の男性のカートは戦闘開始早々、尾びれの突いた扉が開いてしまっている。そこへ海賊船が接近! 尾びれを破壊し、さらに目の前に居た味方であるつまみ枝豆たちのカートに大激突! サメの装甲が破壊され、中身がハリボテであることがバレてしまった
その後、尾びれが取れた鳶の男性は、軍団のカート2台に取り込まれ的を射抜かれ敗走。
続いて緑山塾の塾生は戦場の隅に追い詰められ、城のお堀の前で軍団にやられてしまう。
鉄筋工は海賊船に近づくが、たけしの的にペンキがかからない。逆に石倉が持つマシンガンで自らの的が紫色に染まっていく…
そうこうしているうちに、レスキュー隊員も山川隊長と軍団に回り込まれ討ち死に。
最後に残った鉄筋工はしぶとく海賊船に食らいつくが、逆にマシンガンの強烈な一発を食らってとうとう失格!
精鋭たちの善戦むなしくたけし軍の勝利を知らせる花火が上がり、戦いは幕を閉じた。開いの前に大きな期待を寄せていた谷隊長は、ガックリと肩を落として敗走していった…
手強い相手ばかりで今週は辛かったと振り返るたけし。海賊船の扉はボロボロ、枝豆たちの乗ったカートも木っ端みじんになってしまった。とはいえたけしの運転テクニックで敵の追跡をひらりひらりとかわし、辛くも勝利。だてに二種免許持ってるわけじゃないと、たけしは自画自賛していた。
さて子供たちが長い夏休みに入ったということで、特別企画として「夏休み親子大会」開催するとの御触れを出した。今週も参加親子を募集した(「親子で遊びにおいで」係)。果たして、力を合わせてたけし城を攻め落とし、賞金100万円を手にする親子は現れるのであろうか?