TBS版(昭和版)
第5回
1986年5月30日(金)20:00~20:54放送
視聴率 19.6%
「連戦連敗の谷隊長がついに怒った・無敵の戦車軍団に出動命令」▽女性戦士の運命は たけし軍団ほか

オープニング

 天を突き聳え立つこの城を人はたけし城と呼ぶ! いままさにここで壮絶な戦いの火蓋が切って落とされようとしているのである。
 たけし軍が攻撃軍の圧倒的な軍勢に押されて敗走してきた。今回たけし城を攻め落とすために参加した戦士たちは総勢100名。雑誌の記者、主婦、弁当屋さん、女子プロレスラー、果たしてこの中の何人がたけし城に攻め入ることができるであろうか? 一方その頃、たけし城では…

目次

イントロダクション

毎週毎週、湯水のごとく多額の予算をつぎ込み、新たな兵器を投入するたけし城。番組5回目にして、ついに超豪華特製カートを登場させてしまった! 怪しく佇むたけし城をバックに、最終決戦でこのカートが縦横無尽に動き回ります。

たけし軍の強力な布陣には2名の新レギュラーが加入。ますは戦車隊長の山川豊。先週、長良事務所によるとろろそばの差し入れ攻撃によって、レギュラーを獲得してしまったのだ! おかげで同じ事務所の城みちるは影が薄くなってしまった… 今週こそ「第二砦」で力を発揮できるだろうか?

そして悪魔の新参者、丹古母鬼馬二も初参戦。そのいかつい風貌で攻撃軍を恐怖のどん底に突き落とす! 上田馬之助に代わる逸材として、その活躍に期待がかかる。

こうして、新たに戦列に加えられた強力な戦車隊を先頭に、たけし軍が守りについて行く。熱い戦いが始まろうとしている…。

さて一方の攻撃軍。隊長の谷隼人もイメチェンし、虎や龍が描かれた派手な白い隊長服を着用するようになった。先週までと比べ一段とかっこよくなり、隊長らしさが増した!

ついでに、戦場レポーターのマイクカバーも可愛いライオン柄に。今では考えられないが、当時のテレビ番組は視聴率が好調だと金をジャブジャブ投入していたのだ。テレビに映っていないところにも金をかけていたのだから、これぞ好景気だから許されていた番組だと言える。

ちなみに収録日は5月23日、集合時間は午前9時。お昼の弁当は幕の内だったとか。

お馴染みの生き残り人数テロップもこの回から使われるようになったぞ!

カート戦

関門・生き残り

参加人数 100人
国境の壁 95人
第一砦 63人
悪魔の館 53人
竜神池・自由への壁 35人
天国と地獄 23人
第二砦 22人
ジブラルタル海峡 10人
人喰い穴 6人
カート戦 敗北
 「今週の勇士たち」では102人、テレビ雑誌の記事では106人参加ということになっている

戦いの詳細

国境の壁
攻撃隊長・谷隼人 いいか! これから難攻不落のたけし城を攻撃する! 行く手には数々の難関が待ち構えているが、全力を挙げて頑張ってほしい、いいな!

晴天に恵まれ、絶好の攻撃日和である。そのせいか今週の攻撃軍はかけ声に気合いが入っているので、大いに期待したいところ。特に今回は各界から精鋭たちが集まっているのだ。

まずは全日本女子プロレスから、工藤めぐみなど若手レスラーが参戦。…しかし、どうにも自信なさげである。

また、テレビ雑誌から派遣された記者たちが参加。東京ニュース通信社『週刊TVガイド』の特派員ギャル・女子大生3人、東京ポスト『週刊テレビ番組』の記者6人、学研『TV Life』の編集者・ライターの2人が、身体を張ってゲームを体験。番組の魅力・攻略法を読者に伝えるべく奮闘します。

そして玉袋筋太郎も先週に引き続き本名で再び参戦。

ところで、日本テレビ『史上最大!第10回 アメリカ横断ウルトラクイズ』(1986年放送)で北米ルート・ナイアガラまで行った方と同姓同名の方(Tさん)が参加しているのですが、同一人物なのでしょうか? 情報求む。

というわけで今週も、谷隊長の攻撃命令を受けて、100名の精鋭が第一の難関「国境の壁」へと突撃していく!

戦場レポーター・柳沢慎吾 みなさんこんにちは、戦場レポーターの柳沢慎吾です。ちょっとカメラさん、こちらをご覧ください。さて、これ皆さん何だか分かりますか? 動物? 生物? いや違います。これは立派な人間です。ここが頭です、ここは両手です。ここが足、ということはこれは、先週金曜日、午後3時35分にこの「国境の壁」の前で戦死した戦士の姿なんです。きっとおそらく、その兵士はこのように走ってきました。なんとかこの厚い「国境の壁」を乗り越えようと必死でした。ところが、何回やってもダメです。ついに3回目に顔面を当ててしまってついにお陀仏となってしまいました。いったいこの兵士の両足を挟んだここ(股間)、いったいどうなったか、まだはっきり定かではありません。さて、これから戦う兵士たちに私は一言いいたい。このような事故はもう繰り返したくない! 頑張ってください、勇士たち!
 第一の関門「国境の壁」を目指して進撃する攻撃軍。迎え撃つたけし軍の方は、なんと油を撒き、さらに落とし穴を仕掛けて彼らを待ち受けている。そうとは知らず、盛んに攻め込んでくる戦士たち。果たして、彼らの運命や如何に!?

今回は壁の向こう側の着地点に池が仕掛けられている! 落ちたら失格、全身水まみれになる。池を避けて坂を滑り落ちていくのだ!

元気よく裏山から駆け下りてきた攻撃軍、中には壁の前のぬかるみに滑って転んでいる者がいる。始まって早々怪我しないように気を付けて欲しい!

まずは体力に自信のある者たちが自力で壁を乗り越えていく。お馴染みの光景ではあるが、今回はその先が問題なのだ。池を避けて降りようとするが、中には慌てて落っこちてしまう者がいる。

そして残り十数人となると、自力で登ることができない戦場の落ちこぼればかりとなる。その中には、女子プロレスに入門したばかりの豊田記代(後のコンバット豊田、当時16歳)の姿が。他の仲間は全員彼女が押し上げて乗り越えていったらしい。結果、彼女だけが取り残されてしまったのである。柳沢による熱いしごきを受けつつ奮闘したが、残念ながら転び、泥まみれ、壁に激突して乗り越えられず敗退した…

第一砦

壁を乗り越えられなかった者、池に転落して失格となった者、合わせて5名が早くも脱落。95名が、いつものように水鉄砲と的を装備して、砦の前に集結した。

 よくぞ「国境の壁」を乗り越えてきた。随分乗り越えたんだね、結構ぐちゅぐちゅになってるじゃない。落っこったんじゃないか? 落っこったら失格だ、大丈夫か? いいか、これから「第一砦」だ。ここで何をするかというと、この「第一砦」にいるたけし軍団と撃ち合いをやってもらう。ただし、この的、ここね。これを撃ち抜かれた場合、その場で失格ね。元気よく撃ち合って欲しい。いいな!」

毎度恒例となった「第一砦」。守る軍団は砦の上にいる者が6人、内部に潜む者が4人、突撃隊3人、総勢13人という布陣である。軍団が持つバズーカ砲には小型カメラがセット。白熱した戦いを演出する!!

 白煙の中をかい潜り、ついにたけし軍との銃撃戦が始まった。手に手に強力なマグナムペンキ銃を持って突き進んでいく。命知らずのたけし軍が鉄壁の守りを固める「第一砦」を何人が通過できるのであろうか。行け、攻撃軍。目指せ、たけし城!

攻撃開始とともに爆竹が破裂し、派手に銃撃戦が繰り広げられた。地面は泥だらけでぐちゃぐちゃ、足を取られ転ばないように進むのだ!

また、よく見ると味方の腕が的に当たって破れてしまった者がいる。的は紙製なので非常に脆弱である。敵の銃弾だけでなく、他人の手足や障害物に当たらないよう注意することが肝心だ!

中には、前をよく見ないでカメラに向かって銃を撃つ者も… スタッフは敵ではないので気をつけよう。

そして激戦はあっという間に終わり、あえなく戦場に散っていた者たちがいる。

東京の26歳・主婦は、さっさと先に行った夫に置いてかれてしまい、哀れ戦死。結婚して1年、最近やっと仲良くなったばかりなのに、またこれで夫婦喧嘩が始まってしまう… そんなカワイソーな彼女を残し、攻撃軍は密林を行進して次なる難関へと進んでいく!

柳沢 さて、「第一砦」を通過した戦士たちがここを通過しています。みんな、それぞれ顔の表情は緊張しています。疲れ切った表情です。それから、何とも言えず、友情が芽生えます。「おい、お前も頑張れよ」「お前もしっかり頑張れよ!」「なんとか最後まで行こうぜ! な、エイエイオー!」という声まで聞こえてきました。その友情をいつまでも忘れないでみなさん頑張ってください」
 「第一砦」を突破し、生き残った者63名!
CM1
悪魔の館

家老・石倉三郎は銀座のお触りバーに行ったことが奥さんにバレてしまったらしい。新婚早々大丈夫か、石倉家!

そんなたけしと石倉の超プライベートトークはさておいて、ここも定番の難関「悪魔の館」

今週より参戦した大部屋俳優としての苦労が垣間見える丹古母鬼馬二と、既に疲労感が漂い糖尿病の疑いがあるストロング金剛。この2人が潜む恐ろしい館から脱出するのだ!

今回、スタートとゴール地点の床は赤、それ以外の床は黒に塗装。よく見て自分のいる位置を判断しよう

 さぁ、次なる難関は迷路の中に怪人たちが潜む「悪魔の館」。怪人たちに捕まれば、たちまちその場で命を奪われてしまう恐ろしい館なのである!

1人目 男性

谷隊長の笛を合図に、密林から勢いよく駆け下りてきた挑戦者。上下赤いジャージで張り切ってまいります。

金剛に遭遇、方向転換して進んだ部屋には丹古母が潜んでいた。必死に逃げるが追いついてしまい、金剛と2人がかりで顔を墨だらけにされてしまった…

ミス

2人目 男性

たけしに松尾の顔に似ていると言われた挑戦者。扉の隙間から金剛を目撃、別ルートから進んでいく。その途中で丹古母に見つかり、すぐに捕まってしまった

ミス

3人目 女性(東京 26歳・主婦)

2週間ぶりに女性がこの館へと足を踏み入れる! 「がんばります!」という声もどこか弱気である。

丹古母に見られてしまい、「キャッ!」と言いながら逃げる、逃げる。しかしゴールにあと一歩の所で金剛と出会ってしまい、あえなく捕獲。墨でお歯黒みたいになってしまうのだった!

敗者インタビューでは「お嫁にいけない…」などと嘆いていたが、実は主婦。もう既にお嫁にいっている身である!

ミス

4人目 男性

スーパー戦隊シリーズの『電子戦隊デンジマン』に登場する、デンジグリーンの恰好をした男が参上! ヒーローらしくゴールへ一気にダッシュ! 丹古母の追跡をかわし、なんと5秒で脱出することに成功した!!

クリア

5人目 男性

グレーのトレーナーに紺色の半ズボンという挑戦者。スタートして早々、いきなり丹古母が開けた扉に激突! 慌てて逃げるが、執念で追う丹古母にトレーナーを掴まれてしまい転倒。床に押さえつけられ、顔中墨だらけに!

…さすが大部屋俳優、その執念には凄まじいものがある

ミス

6人目 男性

続いて、「MIRAGE」と書かれたシャツに青い長ズボンのチャレンジャー。やけに慎重である。丹古母に発見されてしまったが、館内をジグザグに進んでいく作戦で悪魔たちの追跡をかわし、見事ゴール!

クリア
城主・ビートたけし 上手いなこれは。ファミコンを見ているようだ。パックマンを見ているようだったな、今のは

7人目 女性(東京 21歳・学生)

今度は『週刊TVガイド』の特派ギャルが登場。記事によると青山学院大学の4年生だとか。大学ではテニスとスキーサークルで活躍、体力だけは自信があるというのだが…。いきなり丹古母と遭遇してしまい、逃走するが先回りしていた彼に捕まってしまった! 上田馬之助や金剛とは違って、丹古母は女にも容赦しないのだ。

先程の女性と同じようにお歯黒になり、恐怖のあまり泣き出してしまった…

ミス

8人目 女性

さぁ、全日本女子プロレス研究生の登場です。金剛が潜む部屋に入ってしまったが、彼はどうにも動きが鈍い所がある。金剛をギリギリ避けてゴールに向かってダッシュした結果、館からの脱出に成功!

クリア

9人目 男性

迷彩服の男、スタート前にコマネチ!のギャグをかまして、たけしに突っ込まれた。そんな彼が進んだ先は金剛と丹古母が隠れている部屋。即捕まってしまい「ごめんなさい」と懇願するが、2人に容赦なく首を絞められて哀れ戦死した

ミス
竜神池・自由への壁

「悪魔の館」では53人も通過されてしまったので、たけしも我慢の限界の様子。セットに1億円かけたといっても毎週毎週使いまわし。さすがに来週は変えたいというが…

さて、次なる難関「竜神池」では1億円の予算からちょっと使って、間欠泉が新たに設けられた! …先週あったワニのオブジェはどっかに行っちゃいましたけど…。

そして「自由への壁」は多い日も安心の2枚重ね! 無理ゲー度がアップしている。攻撃軍諸君には、運と勘を頼りに2つの難関を乗り越えて欲しいものである

 さぁ、続いては不気味な底なし「竜神池」。飛び石を上手に選びながら対岸まで渡り切らなければいけない。さらに、その先に立ちはだかる「自由への壁」。戦士たちの無事を祈ろう!

1人目 男性

デーモン小暮みたいなメイクの悪魔が「竜神池」に降臨した! 浮き石や間欠泉にも怯むことなく進んでいくが、2度目の浮き石でバランスを崩して転落! たとえ悪魔でもそう簡単にはこの池を突破することはできないのだ

ミス

2人目 男性

青ジャージの挑戦者。石倉が「よく見て!」と言っているにも関わらず、2列目中央の浮き石を踏んで沈没。おまけにセットの石を壊してしまった!?

ミス

3人目 男性(神奈川 19歳・学生)

緑色のズボンに白い道着というチャレンジャー。谷隊長が「慌てんな、慌てんな!」と忠告しているのも聞かず、池の上を疾走。案の定、ダミーを踏んで目の前の石に腹を打ち、池に落っこちてしまった!

インタビューではただ一言、「無念です…」

ミス

4人目 男性

慌てないように池を進もうとするが、いきなり浮き石を踏んでしまって転倒、池にダイブしてしまう!

ミス

5人目 女性

またまた女子プロレスの新米が登場。ひとつひとつ選びながら進んでいく… が、ダミーを踏んで即転落! 慎重に行こうとしても上手く行かないようにできているのが、この難関なのである

ミス

6人目 男性

いきなり浮き石を踏むが、すぐ目の前の石を踏んだことでなんとか生き延びた。その後も慎重に石を選びながらゴールへと向かう。だが最後に選んだ石も浮き石。対岸に足をかけたが、惜しくも転落…

ミス

7人目 女性(東京 20歳・学生)

番組を見たことがないのに緑山に連れてこられてしまった、『週刊TVガイド』の特派ギャルが挑戦! 谷隊長が「慌てずよ!」と優しくアドバイスを送るが、例の場所(2列目の真ん中)にある浮き石を踏み、ゆっくりと池に落ちていった。池から上がる際、女性のプロポーションにたけしと石倉が思わずコーフン!

こう見えて、実は東京大学の学生さん! 日本の最高学府の学生でもたけし城の壁は高かった…

ミス

8人目 男性

Tシャツに短パンで非常に動きやすい挑戦者。動きやすいだけに、慌てて進んでしまう危険性もある。やっぱりというか、案の定というか、ダミーの石を踏んで転倒。しかし、目の前の石に倒れ込んでセーフ! 再び立ち上がり、運良く池を突破することに成功した。

「竜神池」で運が良くても、問題の「自由への壁」も運良く乗り越えなければクリアとはみなされない。まず1列目、選んだのは左から3枚目の壁。それは硬いトタンだった! 頭から激突してその場で倒れ込んでしまい、「くそーっ!」と非常に悔しがりながら戦場から去っていった

    2列目 1列目  
4枚目
3枚目 ×
2枚目
1枚目
ミス

9人目 男性

黒トレーナーにジーパンの挑戦者。ひとつずつ選びながら前へ前へと進んでいくが、吹きあがる間欠泉にビビってしまう。そして次に選んだのはダミーの石。背中から落っこちてしまった!

ミス

10人目 男性

「第一砦」でペンキを食らいまくった挑戦者。谷隊長のアドバイスを受けながら、石をよ~く吟味して進む。そして見事池を渡り切り、「自由への壁」へと向かう!

まず1列目は左から1枚目、同じように壁をよく見て選んでセーフ。続いて2列目、選んだのは左から3枚目。こちらもセーフで、見事クリア! 次なる難関へと向かっていった!

    2列目 1列目  
4枚目 ×
3枚目 ×
2枚目 ×
1枚目

11人目 女性

ヘルメットにウサギの耳を取りつけた女性。谷隊長が「前へ、前へ」と言っているのにもかかわらず、どういうわけか浮き石の方を向いて飛んでしまったため、当然落っこちてしまった…

ミス

12人目 男性

「慌てるな!」との忠告も聞かず、石を1個飛ばししながら突き進み、浮き石に足をかけて転倒。普通の石にしがみつくがそのまま失格。石に乗って立ち上がればセーフだったのだが…

ミス

13人目 男性(東京 28歳・弁当屋)

たけしに「ターミネーターみたいな奴」と言われ挑戦者。浮き石で何度も沈みかけては何度も立ち上がり、ゴール前でも沈んで落っこちたにも関わらず、土手をよじ登り強引に池を突破。石倉とたけしに「あぁなるとくどいですな!」「いい加減にしろ!」と言われる始末。

そんなことお構いなしに「自由への壁」に向かう。1列目は左から1枚目を豪快に突き破って通過。2列目も左から1枚目に突進していくが、壁に大激突! よろけて後ろにぶっ倒れてしまったので、石倉は「見ててこんな楽しい物はないですな!」と大笑い!

今日は弁当屋を休んで緑山にやってきたという挑戦者、ここまで来られたからよかったと満足げ。最後は大笑いしながら「バカ!」と叫び、柳沢は目が点になってしまった…

    2列目 1列目  
4枚目
3枚目 ×
2枚目 ×
1枚目 ×
ミス
 何度も危ない目に遭いながらも抜群のバランス感覚と根性で「竜神池」を渡りきり、「自由への壁」へ激突して戦死した28歳の弁当屋さんに、今日最初の敢闘賞10万円が贈られた! おめでとう!

戦場で散った戦士のヘルメットと水鉄砲が吊るされている木の前で、柳沢レポーターが嗚咽を上げながら泣いている…… と思いきや、ただ歯を磨いているだけだった! …番組5回目となると、こういうノリのミニコントが徐々に増えてきます。

というわけで、生き残った戦士たちは次なる難関へと向かっていくのであった。いよいよ後半戦に突入する!

 たけし城目指して突撃していく彼らに栄光あれ!
CM2
天国と地獄

伝令鳩(ガダルカナル・タカ)がやってきて、ここまで35人が残っていることを報告。たけし軍にとって由々しき事態ではあるが、まだまだ難関は用意してある。

さて、3週ぶりに登場した"Heaven & Hells"こと「天国と地獄」、つまりはロープ渡り。着地点がこれまでより遠い場所に設置されているので、勇気を振り絞って飛ばなければ届かないのだ。ロープにいくつかある結び目(こぶ)のどれを選ぶかがポイント。スタッフによれば、一番下の結び目を握って反動をつければ届くというのだが…

 さぁ、続いて攻撃軍を待ち受けるのは死のダイビング、「天国と地獄」。たった1本のロープに命を託し、吸血ミミズが住んでいる恐ろしい泥沼を越えなければならないのだ。何人の者が生き残れるであろうか?

1人目 男性

例の如く、松尾伴内似のスタート台を駆け登ってやってきたのは最初の挑戦者。勢いよく飛んでいくがゴールに届かない。諦めてロープから手を放し、死のダイブ。打ちつけられるかのように泥沼に落っこちていった!

ミス

2人目 男性

上から3つ目の結び目を掴んで飛ぶも、ゴールに届かず。意を決して着地点までジャンプしようとするが、激突して泥沼に転落!

ミス

3人目 男性

ラグビー選手みたいな恰好の男性、飛ぼうとするが体の重みでロープから手を放してしまい即落下してしまった

ミス

4人目 男性(東京 23歳・公務員)

上下オレンジジャージの挑戦者。勢いをつけてターザン渡りを敢行、最後ロープに片足が引っかかったものの九死に一生を得てゴールに抱きついてクリア! たけしから「根性があったエライ!」とのお褒めの言葉を頂戴した

クリア

5人目 男性

赤いシャツに紺のジャージのチャレンジャー。飛んだはいいが、若干勢いが足りなかった。ゴールに片足が届いたものの、惜しくも沼に転落

ミス

6人目 男性

眼鏡をかけた挑戦者。ゴールにあと一歩届かず、「ウォア!」と叫びながら泥沼に落下。眼鏡が泥だらけになってしまうのであった…

ミス

7人目 女性

女性もこの難関に挑む! 悲鳴を上げながらターザンしようとするが、途中でロープを放してしまい失格。ピンク色のハーフパンツが泥にまみれてしまった

ミス

8人目 男性

薄茶色の作業服を着た男、ゴールの横にあるマットに着地。ゴールの岩をよじ登ればクリア、という所で力を振り絞って登り、見事突破!

クリア

9人目 男性

たけしに「これはダメだ」と言われてしまった挑戦者。案の定飛距離が足りず、ゴールの約5m手前、空中でロープから手を放して豪快に落下! 全身泥まみれとなった!!

ミス

10人目 男性(埼玉 25歳・事務員)

ここでスーパーマンが登場! その昔、『SASUKE』に登場していた人とはもちろん別人です。BGMもインディー・ジョーンズからスーパーマンのテーマ曲にわざわざ変更し、活躍に期待がかかります。赤いマントをなびかせながら飛んでいきますが… 右足がゴールにかかったものの、あえなく泥沼に転落。…映画のようには上手く行かないものです。あまりにも汚い姿に石倉の笑い止まらない!

そんな哀れなヒーローに柳沢がインタビュー。こう見えて子供が2人いるお父さん! 子供が登場する際、スタッフが誤ってマイクをぶつけてしまう。親子ともども痛い目に遭ってしまった…

ミス

11人目 男性

白シャツに赤ジャージのズボンという挑戦者。着地点まで届いたものの、足が滑って泥沼にズボッ! そのまま後ろに倒れ込んで全身ザバン!と泥まみれ!!

ミス

12人目 男性

全身黒ずくめの男。距離が足りずゴールに届かない。Uターンして行ったり来たりを繰り返したが、最後は松尾顔の岩(スタート台)の鼻に股間を激突、泥沼に転落!!

ミス

13人目 男性

またまたシャツに赤いジャージを着た挑戦者が登場。先ほどの仲間であろうか? 今回の挑戦者の中では一番きれいなフォームでジャンプし、ゴールに両足で着地! 見事クリア、観客が思わず拍手した

クリア

14人目 男性

足を広げながらジャンプを決めるも、ゴールには若干足りない! 着地点に頭をぶつけながら落下、ヘルメットも外れる惨事に!

ミス

15人目 男性

キリンビールの回し者が緑山へと馳せ参じた! 是非ともクリアして全国にキリンをアピールしたいところだが… 飛ぼうとした瞬間、松尾岩に尻をぶつけてしまい泥沼に転落! 場内の笑いものとなった

帰ってから飲んだビールは非常に苦かったとか…

ミス
第二砦
 続いて「第二砦」である。ここを守るは、イルカに乗って帰ってきた城みちる隊長。さらに続々と登場する新兵器の数々。ほとんど役に立たないという意見もあるが、とにかく最新兵器である!

今週は第二砦守備軍怒りの総力戦だ! 城隊長率いるたけし軍VSここまで生き残った攻撃軍23人総出の銃撃戦なのだ!

軍団たちは全員、"新兵器"という名の着ぐるみを身に着けて攻撃軍を待ち構える。これまでに登場した戦車、零戦、ミサイル、岩石から、最新兵器のジャイアント馬場の16文キック、機関車、おにぎり、果ては他局のフジテレビの目玉マークや唐傘、ウルトラ怪獣のバルタン星人まで! どいつもこいつも仮装大賞みたいな装いである。「かえってあんなもん着けない方がよっぽど楽に動けるんだぜ?」という声も聞こえるが、とにかく攻撃軍を笑わせてやろうと、そういう趣向なのである。

一方の攻撃軍、どうみても24人以上いるように見える。裏話だが、途中で脱落したテレビ雑誌記者は特別にもう一度チャレンジさせてもらえたんだとか。

というわけで、城隊長の空回り気味な攻撃命令を合図に、両軍入り乱れての戦いが始まった! たけし軍は坂を駆け下り、攻撃軍は逆に登っていく。しかし、というかやはりというか、軍団たちは着ぐるみが枷となって次々と倒されていく。フジテレビのマークがやられたのを皮切りに、戦車やバルタン星人などが討ち死に。バルタン星人に至っては視界が遮られているのか腕を振り回すだけ、宮内静雄ナレーターにもいったい何のために出てきたのかと飽きられる始末。しまいには混乱して味方の戦車を殴っていた…

 たけし軍は無残にも敗れ、「第二砦」を突破した戦士たちがたけしの牙城に迫っていく!
ジブラルタル海峡

先ほどの砦で敗れた者はたったの1人! しかし、それはあくまでも次の海峡をやらせたいがために残したという、石倉の作戦だったのだ!! 悲鳴を上げながら迫撃砲でズドンと撃ち落とされるさまを見て嗤ってやろうという、まさに鬼畜の所業なのである。

しかも今回からマイナーチェンジ、海峡に吊り橋がかけられた。迫撃砲の攻撃を避けながら幅30cm、長さ約20mの不安定な橋を渡らなければならないのだ。手足で掴んで橋を渡っても良いが、時速100kmとも150kmとも言われる迫撃砲の威力は強烈。当たったらひとたまりもない! その場に留まり続けていると、軍団による攻撃が容赦なく襲いかかるぞ!!

 次なる難関は、何故か山の中にある「ジブラルタル海峡」! この海峡にかかる1本の狭い吊り橋を渡らなければならない。そこに待ち受けているのが、たけし軍の105ミリ迫撃砲。危うし、攻撃軍!

1人目 男性

元気よくやってきたのは紺色ジャージの挑戦者。風で非常に揺れやすい吊り橋を進んでいくが、さっそく迫撃砲をお見舞いされる! 頭に砲弾を一発食らい、あっけなく転落してしまった!

ミス

2人目 男性

続いて白いジャージの男性。途中まで進んだところで左肩に砲弾が命中! キツい一発を食らって落っこちた

ミス

3人目 男性(神奈川 19歳・学生)

途中で砲弾を食らって一回転、なんとかしがみつき吊り橋の下をナマケモノのように進んでいく作戦。迫撃砲を何発もくらったが、命からがらなんとか突破した!

クリア

4人目 男性(東京 25歳・建築業)

先程の挑戦者を見て、ナマケモノ作戦を取る挑戦者。軍団から容赦なく砲弾を浴びせられ、連続で頭に激突! 次第に手がしびれ、軍手を投げ捨てとうとう力尽きて落下!
 インタビューでは奥さん(22歳)が登場。挑戦した旦那よりも悔しがっていた。でも敗れたことより10万円を逃したことの方が悔しいようで…。「絶対来ます!」と、今度は奥さんがリベンジ宣言!?

ミス

5人目 男性(千葉 19歳・学生)

『仮面ライダー』に扮した男が、テーマ曲に乗せて海峡に参上! 当時『仮面ライダー』はTBS系列で放送されていたので許されていたんですね。
 さておき、ヒーローらしくかっこいい所を見せられるかと思いきや、スタートして早々バランスを崩して橋から転落の危機に! 復帰したいところだが橋に足が届かず、さらに砲弾が腕に当たって手を放してしまった。
 ゲームではいい所を全く見せられなかったが、敗者インタビューでは仮面ライダー1号の変身ポーズをカッコよくキメていた

ミス

6人目 男性

今度は『TV Life』の記者。この方、『月刊ムー』で「東北ムー文明と義経伝説」という特集を担当するなど、月15回以上も締め切りを抱えながら、夜通しで原稿を書いた翌朝にアメリカンラグビーの朝練に勤しむという、超人的な仕事人間なのだ。今回参加したメディア関係者の中では最も体力がありそうだが…。ナマケモノのように橋を掴んでいくが、いきなり頭に砲弾をぶつけられる。その後も連続で砲弾を浴び、さすがに疲れがピークに達したか、力尽きて転落。
 精鋭を倒した砲手のそのまんま東とつまみ枝豆は大喜び!

ミス

7人目 男性

「天国と地獄」でゴール横のマットに着地しながらよじ登ってクリアした男性が登場。橋の下を進んでいたら、砲弾が橋とお腹の間にすっぽりと入ってしまった。「ダメだよ弾持ってっちゃ!」というたけしの声に気づいて、慌てて弾を落とした。そんなちょっとしたハプニングも何のその、迫撃砲に耐えて見事海峡を渡り切ることに成功した!

クリア
 身体中に砲撃を受けながらも耐えに耐え、遂に力尽きた東京の25歳・建築業の男性に今日2人目の敢闘賞として10万円が贈られた。よかったね奥さん、お幸せに!
CM3
人喰い穴

巨大なぬいぐるみのジャンボマックス(正式名称は「追っかけゴリラの"ラッキー君"」というらしい)が妨害役として出現、トンネル出口で待ち構え攻撃軍を驚かせる。ビビったところを渡嘉敷勝男と大念寺誠がやっつけるという作戦なのである。

さて、先週の放送で渡嘉敷隊長の頭上に挑戦者が落ちるというトラブルが発生したため、急遽セットを改良。直径1.2m、深さ1.3mの穴にゴムが張られ、カニだかウツボだかよく分からない生物の口に突入するようになった次第。そして内部にはウレタンが張り巡らされているという。安全性は高まったが、他はまったく変わっていない! 入ったらしばらくの間、中でうずくまっていないといけないらしいぞ

 恐怖の「人喰い穴」。それはたけし城へ通じるただひとつの地下道である。戦士たちは不気味に口を開ける「人喰い穴」に嫌でも飛び込まなくてはならない。しかし、その穴のどこかに恐ろしい怪人が潜んでいるのである! その怪人とは元ボクシングの世界チャンピオン・渡嘉敷勝男隊長と、必殺空手の達人・大念寺誠隊長である。攻撃軍を叩き潰すために、今日も訓練に余念のない2人である!

今回の渡嘉敷は左下、大念寺はに潜んだ。右の穴に潜むのは放送5回目にして初。要注意して飛び込んでもらいたい!

 そうとは知らずに、意気揚々と突き進んでくる生き残った10名の戦士たち。果たして彼らのうち何人がこの「人喰い穴」を突破することができるのであろうか?

1人目 男性

いきなり現れたジャンボマックス。初めて見る姿にビビりながら、選んだ穴は真ん中下。1人目の最終決戦進出者である

クリア

2人目 男性

追いかけてくるジャンボマックスに驚きながら、向かった先は左下の穴。渡嘉敷隊長の手でボコボコにされて無念の戦死!

ミス

3人目 男性

「天国と地獄」、「ジブラルタル海峡」を命からがらクリアした薄茶色の作業服の男性。ジャンボマックスにつかまりそうになったが走って逃げる。そして選んだのは残念、左下の穴! ここまで来たのに惜しくも失格となってしまった

ミス

4人目 男性

「天国と地獄」では実にきれいなフォームで着地をキメた、白シャツに赤いジャージ挑戦者(13人目)。そんな彼が入ったのはの穴。そこに潜むは大念寺。またも優秀な戦士が犠牲となってしまった…

ミス

5人目 男性

ジャンボマックスを見るなり絶叫! 祈りを捧げながら飛び込んだのは左上の穴、2人目の最終決戦進出者となった

クリア

6人目 男性

やっぱりジャンボマックスに驚きながら走り込んできた挑戦者。「シュワッチ!」とまるでウルトラマンのように突入したのは真ん中下、これで3人目の最終決戦進出者である

クリア

7人目 男性

上下赤ジャージの挑戦者(「悪魔の館」の1人目とはおそらく別人)、駆け込んでいったのは渡嘉敷が潜む左下。残念ながらここで脱落

ミス
カート戦
 恐怖の「人喰い穴」を抜け出た精鋭たちが、谷隊長の下へ1人、また1人集結してきた。いよいよ、たけし城での決戦に臨んでいく!
 以上か。よくぞ生き残った、我が精鋭たちよ! これからいよいよたけし城を、最後攻めるんだぞ! その前にじゃあ、名前と仕事を聞いてみよう

「人喰い穴」リニューアルに合わせて、たけし城に通じる秘密のトンネルの出口もウツボのようなデザインとなった。この穴から飛び出し、最後の戦いへとコマを進めたのは6人の精鋭たち。全員男性である。さっそく彼らのプロフィールを見てみよう

挑戦者たちは1人1台ずつ特製カートに乗り込んだ! 初めて「カート戦」に臨むわけだが、それは相手とて同じ。例え運転が不慣れでも、怖気ずくことなく堂々とこの戦いに挑んで欲しい!

さて、この決戦で使用されるカート、砲台が付いていていかにも戦車っぽいが、弾が出るわけではなく的が付いているだけ。武器はお馴染みの水鉄砲である。結局、水鉄砲で的を撃ち合うのはいままでと変わらないのだ!

さて、一方のたけし軍側も6台のカートを準備。ただし、たけしと石倉が乗るカートだけはひと回り大きい特別製。他とは馬力が違うのだ。たけしは若い頃タクシーの運転手をやっていたというだけあって、カートの操縦はお手の物。さらに、石倉がバズーカ砲を撃ってくる! 近づいたら最後、あっという間にやられてしまうぞ。バズーカ砲の射程から離れたところで、着実に的を狙うべし! ただし、肝心の的の厚さは2倍。仮にこれが破れたとしても、たけしは「あれはオレじゃない。影武者だと言い張る!」とか、なんとか…。むしろ的に誤射するのを狙うしかない!?

さらにさらに、戦車隊長・山川豊や軍団のカートには常に2,3人が乗り込んでいる。操縦と銃撃の役割を分担していて何とも卑怯である。こんな軍団たちに囲まれることがないよう、心してかかれ!

 行けーっ!
 夕暮れ迫るたけし城で、初めて見る壮絶な戦車戦が始まった! 攻撃軍の奮闘ぶりを期待しよう。たけしを討て、難攻不落のたけし城を今日こそ攻め落とせ!

相変わらず戦いには参加しない谷隊長の出撃命令で、いよいよ初のカートによる最終決戦が開始された! たけし軍はピンク、攻撃軍は黄色のカートに乗り込んだ。このゲームのために整地された城前の広場で、白熱の銃撃戦が繰り広げられる。

たけし軍6台、攻撃軍も6台と数では同じだが、トータルでは圧倒的にたけし軍有利。挑戦者たちはたけしが乗る戦車に向かっていこうとするが、軍団たちの手で次々と撃破されてしまう。中には塗装業や公務員、18歳の学生のようにたけしに接近した者もいたのだが… 縦横無尽に駆けまわるたけし戦車にかなうはずもなく、攻撃軍は敗れてしまった。

たけし軍は、笑みを浮かべながら勝利の凱旋をするのであった

攻撃軍 敗北
 またもや勝ち鬨をあげるたけし軍。攻撃軍は再び敗れ去ったのである!
 悔しいーっ! 無理だ、ダメだよ強くて! 勝てないよ… ダメだ~! また負けちゃったよ…
 しかし殿が乗る特別製の戦車に果敢にも戦いを挑み、いま一歩のところで敗れ去った勇敢な戦士もいた! 神奈川の18歳・学生、キミに敢闘賞10万円を贈ろう! おめでとう!

エンディング

本当に弱い、話にならないと高笑いするたけしと石倉。それでも「どうにか挑戦したい!」「たけし城を乗っ取りたい!」という強者からの参加をまたまた募るのであった。果たして、来週こそ勝利を収めることができるのであろうか?

 戦いは終わった。圧倒的物量を誇るたけし軍の前にまたも敗れ去った攻撃軍。泥にまみれ、恐怖に震えながらも全力を出し切って戦った君たちの姿は、見る者に、あるいは後に続く戦士たちに熱い感動を呼び起こしたに違いない。君たちの戦いは決して無駄ではなかったのだ。参加してくれた全ての人々に、ありがとう。
 戦いは今日で終わった訳ではない。今日という日は、また新たな戦いへの出発点なのである!

キャスト

スタッフ

参考資料