図書室「雑誌」 1986年1~6月
『週刊TVガイド』1986年2月28日号
東京ニュース通信社
1986年春の改編期、テレビ各局の新番組の大枠が決定。当時は野球中継が高視聴率を取っていたため、ナイター中継では7時スタートの9時半まで延長放送を実施。ドラマもとんねるず初主演作品が制作されるなど各局力を入れていた。またアニメも7時台にたくさん流れていた時代で、ナント22本もひしめいていた。
さてバラエティーの情報は非常に少なく、たけし城絡みでは「売れっ子ビートたけしがTBS系金曜夜8時(に登場)」と、この時点では"たけしの新番組が始まる"ということだけが明かされた。おそらく放送枠だけ先に決定し、内容はまだ固まっていなかったものと思われる
『週刊TVガイド』1986年3月7日号
東京ニュース通信社
先週号はほんの触り部分だったため、その続き。
「たけしは、TBSが5月から金曜夜8時台でスタートさせる1時間のバラエティー番組に出演。バラエティーといっても、たけしが他局がやっているものとひと味違うお遊び番組の線を狙っており、たけし軍団の出演も予定されている。TBSが加わると超ハードになる」とのことで、ハードなお遊び番組であるということは明かされたがまだまだ内容は謎だらけ。
ちなみにこの頃のたけしは、フジテレビ『オレたちひょうきん族』(土曜)、日本テレビ『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日曜)、テレビ朝日『ビートたけしのスポーツ大将』(火曜)と、各局の夜8時台に出演。そんな忙しい中で新番組(たけし城)が追加され、抱えるレギュラー番組はテレビ7本・ラジオ1本に。
所属事務所の太田プロは「減らしたいとは思っているんですが、なかなか断り切れませんので……」とコメントしていた
『週刊ザ・テレビジョン 首都圏関東版』1986年3月14日号
角川書店
『3年B組金八先生』など名作を生み出してきたTBS金曜夜8時台のドラマ枠が3月いっぱいで姿を消す。4月は期首スペシャルでつなぎ、5月からはビートたけしのバラエティ番組がスタートする。
金曜8時、9時、10時と1時間ドラマ枠を3本連続で編成してきたが、ドラマが3本続く編成は不自然だとする声が局内から出ていた。バラエティ番組を加えることで、編成にアクセントをつけるというのが改革の意図。同時に新しいジャンルを8時台で開拓するのが狙いだと、TBSは説明している。その新しいジャンルの番組こそ、5月から始まるたけし城だったのである。
なお、金八先生などを生み出した柳井満プロデューサーは「個人的にいってひじょうに残念だ。(中略)私としては、ドラマが3本つづくのはかまわないと思うが…」とコメント
『週刊テレビ番組』1986年4月11日号
東京ポスト
たけし城開始前に掲載された新番組ミニ情報。この時点の仮タイトルは『たけし城攻防戦』だったようです。
内容は「「子供たちを広いところでのびのびと遊ばせてやりたい」というたけしの意向を汲んで生れたもので、毎回、30人から50人の視聴者が、たけしを城主とする「たけし城」を落城すべく体力の限りを尽くしたサバイバルゲームを展開。約10個の関門をくぐりぬけた勇者は、城内でたけしと一騎討ちとなる」というもの。第1回以降の内容と同じです。
どうやら、企画当初からたけし軍対視聴者という設定だったのが、第0回(事前特番)で谷隼人と裏切り者の軍団たち対たけし率いる視聴者に変更され、そしてまた元に戻ったようです。
また、この時点では出演者に三田寛子、うつみ宮土理が予定されていたようですが、実際に彼女たちは出演しませんでした。そして谷隼人の名は記載なし。まだ決まっていなかったのでしょうか?
ちなみに城の着工日は4月1日だとか。もしそうであれば、2~3週間足らずというかなりの突貫工事で完成させたことになるが…
『週刊ザ・テレビジョン 首都圏関東版』1986年4月18日号
角川書店
たけし城のセット起工式の模様を取材し、新番組を見開き2ページで紹介。
フジテレビ系『オレたちひょうきん族』でおなじみの鬼瓦権造っぽい格好のたけしが、安全祈願と称して軍団の松尾伴内とラッシャー板前を穴に放り込み、巨大カナヅチで叩いて埋め込んでいます。たけしの足を掴んで止めようとしているのは柳沢慎吾。こちらはなぜかピラミッド建築時の古代エジプト人みたいな恰好をしています。
「城主タケちゃんと一般視聴者の戦争ごっこが番組のメーン。武器はペンキが飛びだす水鉄砲。タケちゃんに命中したら視聴者の勝ちという、ひねりもありゃしない、お遊び番組です」と書かれています。また、出演者の欄には三田、うつみの他にマリアンの名が。谷隼人の名はここにもありませんでした
『週刊TV Life』1986年4月18日号
学研
やるほうも見るほうも本気で――。そんな新番組『たけし城攻防戦(仮)』の築城工事を記者が取材。たけしたちは安全祈願と称して、ラッシャー板前と松尾伴内の2人を人柱に工事の無事を願う。
さて、この番組は原っぱの真ん中に城を建てて、応募してきた希望者とたけし+軍団がマジで"戦争ごっこ"を行う。その城の建設費が数千万。
たけしは「昔のガキは原っぱさえあれば一日中遊んでいた。今は、原っぱなんか、どこにもない。だからコンピューター・ゲームがのさばるんだ。あんなのは遊びじゃない。遊びは泥だらけになったり、必死なもんだ。それがこの番組だ」と威勢良く語る。一方で「(出場者は)こんな広いところで遊べるんだから恵まれてます。その代わり、ちょっといじめられますけど。ただで、いいことばかりはないと、はっきり人生感を教えるためにもいいですね」とも…
『週刊TVガイド』1986年5月2日号
東京ニュース通信社
1986年5月の新番組を特集。TBS緑山スタジオに築城したたけし城。敵に乗っ取られたこの城を取り戻すべく、全国から集まった現役ガキ大将やそのOBの一般視聴者たちをたけしが率いて、攻防戦をくり広げる前代未聞の"冒険活劇ごっこ"番組であると説明。視聴者軍団は独自に考案した手製の武器(水鉄砲)を持って本丸を目指すが、行く手には数々の難関が。指令室で観戦している敵の大将に、水鉄砲が命中した時が落城した時、だというが… 第1回放映前に書かれたものなので、実際の内容とは全く異なっている。
ちなみに同日開始の番組として、フジテレビ系では『夕やけニャンニャン』の姉妹番組『夕食ニャンニャン』が紹介されている
『週刊ザ・テレビジョン 首都圏関東版』1986年5月2日号
角川書店
4月の期首特番・改編ラッシュが終わったところで、各局は力を入れた番組をスタート。ザ・テレビジョンでも新プログラム特集を決行。5月2日開始のたけし城は、出演に「ビートたけし、柳沢慎吾、山川豊、渡嘉敷勝男、たけし軍団、城みちる、ストロング金剛、尾形大作ほか」と仮情報が記載。第5回から「カート戦」に出演する山川はともかく、尾形はいっさい番組に出ていない。
番組説明とともに添えられた写真は、銃撃戦終了後に撮影したと思われる城みちるにたけしがアドバイスしている場面のもの
5月2日放送の新番組として、たけし城の見どころを紹介。事前情報を基に書かれているので、実際の放映内容とは全く異なる。
「谷隼人ら反乱軍に城を乗っ取られたビートたけしが、一般視聴者70~80人を率いて城を取りもどそうとする」「竹林の中ではゲリラ戦を展開。タライ舟で池を渡る視聴者には、ドッジボールが飛んでくる」など、第1回を見た視聴者からするとツッコミどころがある内容である。それもこれも"痛快なりゆき番組"らしく内容をコロコロ変えてしまう所為なのだ。
ただし「今後、水鉄砲戦車、飛行機!?などの新兵器も登場の予定」と、「カート戦」の登場がこの時点で明示されていた
第1回5月2日(金)の主役として、新番組が始まるたけしのコメントを紹介。「このセット、黒澤明に貸してやりたいねぇ。でも、モーテルと間違わなけりゃいいけど」「冒険活劇ごっこやりたいヤツ、待ってるからさ。ケガ人続出!?も期待しているよ」と毒舌も快調!?
プロフィールも掲載、「本名・北野武。38歳。167cm、65kg。山羊座、O型。東京都出身。太田プロ所属」だって
『週刊テレビ番組』1986年5月2日号
東京ポスト
5月の新番組特集、どういうわけか音楽番組というくくりにされてしまっている。
「TBS緑山スタジオの原っぱの真ん中に城を建てて、視聴者代表のグループと"戦争ごっこ"をやろうという奇想天外さが売りもの」「城主・たけしのいる天守閣を攻略すればいいのだが、城に着くまでには落し穴・塀・泥沼・家畜の大群・油塗りの城壁・水攻めなどの難関が待っている」と過酷な内容であることを伝えている。出演者には何故か全く出演していない尾形大作の名が。
桂邦彦プロデューサーのコメントもあり「とにかくスケールが大きく、新しい内容に富んだ番組。でもちょっと美術費が心配」と、企画に自信を見せる一方でセットにお金をかけ過ぎているのが少し不安のご様子
5月2日(金)放送の新番組としてたけし城を紹介。放送前の情報を基に書かれているので、第1回目はたけしが視聴者軍を率いて谷隼人から城を取り戻す内容だと説明されていた
第1回緑山オープンセットでお城の建設中、周辺住民からあれはなんだと問い合わせが殺到し、スタッフが慌てて事情を説明しに行ったとか。
また、建設中は美術スタッフの平均睡眠時間が2時間しかなかったという。昭和らしい、かなりブラックな環境で酷使させられていたことがわかる!?
4月から5月にかけてTBSで放送される番組を紹介するPR記事。4月1日に行われた築城基礎工事の模様をレポート。人柱で番組の安全・成功祈願したり、ピラミッド建設を参考に? 軍団をコロにして重たい石を運んだり…。番組開始前から、たけしも軍団も柳沢慎吾も大騒ぎ。
「スタート前からこんなにワクワクするのは初めて」とプロデューサーは語るが、「心配なのは予算だけ…」と不安も覗かせる。そんな声をよそに、1カ月後の放送開始に間に合わせるため、工事は急ピッチで進められていくのでした。
とにかく"たけし流の遊び"を示す痛快なりゆき番組ということで、内容は見てのお楽しみ…
『週刊TV Life』1986年5月2日号
学研
5月2日(金)はたけし城第1回目を放送。緑山オープンセットで繰り広げられる"冒険活劇ごっこ"。難攻不落といわれるたけし城の当主、ビートたけしの首を取って城を落とそうと、一般視聴者軍団が襲撃。独自に考案した手製の武器(水鉄砲)を持って本丸を目指す。
行く手には落とし穴や塀、泥沼、家畜の大群、油塗りの城壁、そして水攻めといった難関が聳える。水鉄砲をたけしに命中させれば落城だというが…。写真には「竜神池」をタライで渡る攻撃軍の姿が
第1回『週刊明星』1986年5月8日号
集英社
第0回(事前特番)を取材した新番組情報。「TBSが"冒険活劇大スペクタクル"の鳴りもの入りでスタートさせる『風雲!たけし城』は、子供の夢とロマンを実現させるという偉大なる目的のために企画されたのだ」とのことで、たけし陣頭指揮の下"戦争ごっこ"という子供の遊びを大スケールで実現させてしまった。
難関突破に危険はつきもの、ということで出場者にはひとり8千万円の保険をかけているとか
第0回『週刊TVガイド』1986年5月9日号
東京ニュース通信社
「蘇る、悪ガキ。」というキャッチコピーで、放送開始をPRするカラー広告。「あんな番組こんな番組もうあきた――そんなあなたに贈りたい、テレビで遊ぶ新世界! 5月2日金曜よる8時発売 画期的新ソフト「風雲たけし城」乞ご期待!」とのことで、宣伝文にファミコンソフトの影響がうかがえます。
ちなみに出演者はビートたけし、柳沢慎吾、たけし軍団で、広告制作時に決まっていたのは彼らだけだった模様
第1回5月9日放送の注目番組をピックアップ。
「2回目にして早くも"なりゆき番組"ぶりを発揮、たけしの一言でゲームの内容も、どんどん変更」という所までは大体あっているが、番組開始前に書かれたと思われる内容なのでまだ「たけしが城の奪回を目指す」設定になっている
第2回「今晩から視聴者が参加しての攻防戦となる」と説明されている(実際は先週の第1回から)。
さてこの記事では城の誕生秘話が明かされているが、半月で築城され「中世欧州ふう、時代劇ふう、宇宙戦争ふうの各要素をつきまぜ、ファミコンゲームに出てきそうな城を実現」してしまった。
また、どうしてこんな番組が生まれたのかというと「たけしの8時台の番組は週に4本もあり、そこでほとんどのパターンは出つくしている。そこで5本目では、TBS緑山スタジオの広大な敷地(2万3000坪)を生かし、常識無視のダイナミックなものをと考えているうちに"なりゆき"でこうなっちゃった―」のが痛快な真相だという
初回収録(事前特番?)のデモンストレーションを取材。国境の壁、竜神池、悪魔の館、第二砦、ジブラルタル海峡、人喰い穴(銃撃戦)、城内戦の模様を写真でお伝えしている。今後仕掛けを増やし、たけしは「ディズニーランドみたいにしたい」と夢を語っていた
『週刊ザ・テレビジョン 首都圏関東版』1986年5月9日号
角川書店
ついにたけし城完成! 「上は天守閣、下は西洋ふうという威風堂堂ぶり。とても鉄骨とベニヤ板、吹きつけコンクリートでできたものとは思えません」と言われてしまっている。ここを舞台に大攻防戦をくりひろげる。「いっしょに遊ぼうよ」とは、たけしの弁
ザ・テレビジョンのTBS番記者が、緑山スタジオで行われる第1回目の収録を取材。ところが桂邦彦プロデューサーの青天の霹靂の一言で、企画趣旨が変更。すでに入稿を済ませていた番組紹介記事(おそらく上記17号掲載の「見どころ」記事と思われる)の変更が間に合わないと、記者を慌てさせていた。
"なりゆき番組"らしく「制作側も、予測できないような番組を」(桂P談)という狙いを忠実に反映!? 記者が原稿を書いているそばから、桂Pが「やっぱり、1回目は、たけちゃんの城主でいくかも」と言い出すなど、誰も予測できない展開に。かくして、今回の収録の模様は第0回(事前特番)で使われ、放送第1回からはたけしが城主という設定に戻ったのであります
第0回 第1回そして5月9日放送の第2回を紹介する記事でも、差し替えが間に合わなかったようで…。
「谷隼人率いる反乱軍に乗っ取られたビートたけし。70~80人の視聴者を引き連れて、奪還へと向かう」と書かれてしまっている
第2回『週刊TV Life』1986年5月9日号
学研
2万3000坪の敷地を誇る緑山オープンセットを使って"戦争ごっこ"をやるたけし城の収録が始まった! ということで、たけしや軍団、谷隼人らがお城の前で集合写真を撮影。
初回とあってトラブルもあり、言い出しっぺのたけしが早くも「疲れました。わけが分からない番組です」と吐露する始末だったとか…
第0回『週刊平凡』1986年5月9日号
マガジンハウス
自分の城の前にて、ガキ大将気分で張り切るたけしを中心に、カラー1ページで番組を紹介。
こちらも事前特番を取材しているので「城を追われたたけしが、一般視聴者とともに難関を乗り越えて城の奪還を目指す番組だ」と紹介されている
『TeLePAL 東版』1986年5月10日号(1986年10号)
小学館
テレビ局からのお知らせやミニ情報をまとめた情報コーナー。番組開始に伴い、たけしとともにお城を奪い返してくれるたけし軍の兵士を募っていた。
参加資格は大学生以上で健康であること。出場希望者はハガキに住所・氏名・年齢・職業・電話番号・自己PR、グループで出場希望の場合は名前と人数を記入して番組まで送る。
インターネットが普及してない時代なので、応募手段はハガキだった。また、封書は受け付けていなかったようだ
『セブンティーン』1986年5月13・20日号
集英社
番組放送開始に合わせて掲載されたモノクロ2ページ記事。こちらも例によって事前特番(第0回)収録時の内容を基にしている。
「第一砦」でターザンロープをやっている貴重な場面写真が掲載されているが、キャプションによれば「ロープ入場作戦は、タケちゃんの「面白くない」の一言でとりやめ」になったとか。また、城前での集合写真にはたけしと石倉三郎、たけし軍団、谷隼人、柳沢慎吾、城みちる、渡嘉敷勝男、ストロング金剛、荒勢が映っている。この時点では岡田正典と大念寺誠がいなかったことが分かる
第0回『週刊TVガイド』1986年5月16日号
東京ニュース通信社
5月16日放送の注目番組をピックアップ、ただし今回たけし城絡みは非常に短い。
たけし城を「「ファミコン感覚」で迫る爆笑陣取りゲーム」として紹介している
第3回各テレビ局の募集・プレゼント情報コーナー。番組開始に合わせて、たけし率いる攻撃軍の参加者募集を告知。
「大学生以上で健康な方(グループ、個人可)なら参加できますので、はがきに住所・氏名・年齢・職業・電話番号・自己PR(グループ名・人数)を記入して申し込み下さい」とのことだった
『週刊ザ・テレビジョン 首都圏関東版』1986年5月16日号
角川書店
たけし城放送開始に伴い、5ページを使って掲載。事前特番(第0回)の模様を取材し、それを基にたけし城の完全攻略法を紹介していた。…といっても、事前特番とレギュラー放送ではほとんど内容が変わってしまっているし、毎週のようにルールが変更されるので、攻略にはまったく役に立たないのだ!
第0回10年前に芸能界を引退した城みちるが役者として再出発するために上京。「自分のなかの夢の部分が、再びフツフツとわきあがってきた」と、28歳になった今も少年心を忘れない。番組では攻めるたけしを迎えうつ側。「たけしさんには、散々、ギャグのネタに使われましたからね。まとめて仕返しさせてもらいますよ」と記者に答えたものの、いざ始まってみたらたけしに仕える側。仕返しするどころか、ますますネタにされるのでした
『週刊テレビ番組』1986年5月23日号
東京ポスト
テレビ局からのお知らせやプレゼント情報をまとめた情報コーナー。番組開始に合わせて一般参加者を募集。内容は『TeLePAL 東版』に掲載されたものと同じで「元城主・たけし率いる攻撃軍として、チャレンジしてみませんか」とのこと。
参加資格は大学生以上の健康な方で、グループでも個人でもOK! ハガキに住所・氏名・年齢・職業・電話番号に自己PR、グループで出場希望の場合は名前と人数を明記
『週刊TV Life』1986年5月23日号
学研
読者からの投書コーナー。東京の匿名希望・24歳の大学生がエセ関西弁でたけし城をこき下ろす!
"痛快なりゆき番組"と銘打っているがどこが痛快なんやと一刀両断。ええトシこいた大人が戦争ごっこ、しかもこの悪ふざけを毎週やるなんてだーれが許したんや! と嘆いていた。番組作りのいい加減さもここまでくるとすごい、人気者たけしにおんぶにだっこ、軍団の個性も全然生かされていないため、長くて3か月しか持たないだろうと予想していたが…。
まさか3か月どころか3年も続くとは、投稿者も思わなかったに違いない
伊藤博幸による、ひとコママンガコーナー。たけし城は軍団のような「芸のない芸人のための体力勝負のボランティア番組」だ、そうです
『LOVELY(ラブリー)』1986初夏号(No.13)
TBS
当時TBSが発行していた広報誌。
放送開始に伴い、第1・2回の収録時に撮影したスチール写真を使ってマンガ風に番組を紹介している
第1回 第2回東京放送(TBS)教育事業本部が設立した学校が前身の専門学校、東放学園専門学校・東京アナウンス学院による学校宣伝と番組宣伝を兼ねたPR記事。
今の世の中、何もかもだいたい予想がつくからつまらない。俳優と配役を見ればストーリーなんて凡そ見当がつくからねと、人生に倦怠を感じている方に朗報。あのビートたけしが「自分でも展開が予想できない」と告白したなりゆき番組をひっさげてTBSに戻ってきた、と番組を宣伝しつつ、スタッフとして携わる東放学園OBたちを紹介。
建設中のたけし城をバックに笑顔で記念撮影しているのは、チーフADの田部谷進を筆頭に、鈴木康正、大滝功、相吉沢靖、平出雄一(以上AD)、岡田正宏(カメラ)、長田充(構成)、森島邦夫(不明)、森玲子(デスク)ら。※カッコ内の情報はたけし城の台本より
番組を楽しむコツは、どれだけ身を乗り出して見ることができるか。そして一番楽しいのは画面に身をいれて参加してしまうことだという。「出たい人は全員出すという番組なので、展開も現場でどんどん変わってしまい責任重大」と現場を仕切る田部谷チーフADは語る
『週刊ザ・テレビジョン 首都圏関東版』1986年6月6日号
角川書店
女性誌芸能記者のA子、テレビプロデューサーのB子、専業主婦のC子の女性3名が、寄ってたかってテレビについて言いたい放題。今回のターゲットはたけし。
最近の子供たちは外で遊ばない、ドロンコになって遊べるなんて都会の子じゃ特に夢の夢。だからこそ、たけし城が視聴率20%とるのだと評価する。
しかし「仕掛けがちゃちなのが気にならない?(中略)見る立場になるとあんなちゃちじゃハラハラしない」(B子)、「1回目見て、2回目から仕掛けがガラッと変わるのかなって期待してたのに、ほとんど変化なくてすごーくがっかり」(C子)という意見も。また緑山スタジオに取材したというA子はセットに1億かけたわりには、実物見てもどこがそんなにかかってるのかさっぱりわからなかったという。たけし本人も「あんなちゃちな仕掛けじゃやれない」と怒っていたとか…。
そしてテレビのレギュラー8本というたけしの人気の秘訣はやっぱり"毒"にあるとA子は分析。これだけ出ずっぱりでもそのパワーが落ちないのは立派。ただテレビ局側の使い方が心配で、企画からしてたけしに頼りすぎている。もっと彼のよさをひき出す努力をしていかないと本人がバテてきちゃうと危惧していた。
それに対しB子はもっとドラマに出るべき、C子もコミカルな中にも哀愁漂う中年男の役をもっとやって欲しいと要望した
『週刊ザ・テレビジョン 首都圏関東版』1986年6月13日号
角川書店
読者の投書コーナー。こちらは岩手県の読者からの投書で、今までのたけしの番組とはひと味違うと高評価している。
「今の子供たちはファミコンに操られているようで、外で遊ぶことを知らないから、それを教えるためにこの番組を考えたたけしはスゴイ!!」と褒めている。一方で岩手在住のため、緑山から遠く参加が難しい。そのため東京に住んでいたら絶対参加して城を乗っ取ってやるのに、と無念さを滲ませていた
『週刊TV Life』1986年6月13日号
学研
テレビ雑誌の男性記者2人がたけし城に"仕事で"挑戦。身体を張って体験記と攻略のコツを伝授してくれた。
参加した記者は、他誌が寄越した刺客とは異なり『TV Life』からやってきたのはなかなかの強者。1人はクイズ番組に2度も出演してオーストラリア旅行をせしめ、仕事の合間に年15回ラグビーの試合に出ているという30歳の林記者。もう1人は『月刊ムー』で特集記事を執筆するなど1日の大半を仕事に捧げながら、アメラグの朝練に参加するなど体力とやる気十分の森川記者である。
収録日は5月23日(金)、前夜は終電で帰宅したにもかかわらず午前9時から集合。普段からスポーツしているだけあって「国境の壁」は簡単に乗り越えた。しかし「悪魔の館」で悪魔2人に挟まれた林記者が戦死。森川記者も「竜神池」で転落してしまった。途中で失格してしまったが、三角ディレクターの配慮(?)で2人とも特別に復活。だがさすがに朝からの難関連発で疲労困憊。「ジブラルタル海峡」で2人とも橋から転落、残念ながら城まで辿りつくことができなかった…。
そんな彼らの活躍は、第5回(5月30日)に放送されている
第5回『週刊TVガイド』1986年6月20日号
東京ニュース通信社
番組をまだ見たことがないのに緑山へと連れてこられてしまった女子大生3人が、『TVガイド』を代表して番組収録に参戦。仕事でやってきた『TV Life』のおじさん記者2人と違って、遊び半分で終始おちゃらけながらも敢闘賞の賞金10万円、そしてたけし城本丸を目指して奮闘した。
そんな彼女らの活躍も、第5回(5月30日)に放送されている
第5回『週刊テレビ番組』1986年6月20日号
東京ポスト
番組に参加した記者6名による体験レポート。記者たちの奮闘ぶりを写真で紹介しつつ、その経験から得た攻略法を紹介。この模様は第5回(5月30日)にて放送されている。今回はテレビ雑誌から記者や学生たちが番組に送り込まれたが、唯一「カート戦」まで進出できたのはここの男性記者だけ。
なお、放送では参加者100人とのことだったが、こちらの記事では106人だと伝えている
第5回『週刊明星』1986年6月26日号
集英社
たけし城の陣地に仕掛けられた難関のセットをメインに据えた特集。初めて明かされる仕掛けのスペック、攻略法の他、スタッフや出演者が"傍観者"の立場でコメントしている
『週刊ポスト』1986年6月27日号
小学館
『朝日新聞』1986年6月2日付掲載の"危険な番組 中止しては"という投書をネタにしつつ、番組ハイライトを写真つきで紹介。番組中止論者にクギを刺した
『中一時代』1986年6月号
旺文社
教育専門の出版社・旺文社が当時刊行していた、中学一年生を対象にした学年別雑誌。「百発百中TVねらいうち」はテレビ番組情報コーナーで、新番組たけし城をピックアップ。ガキ大将そのままの、たけしの魅力あふれる番組に注目した。
「いつも『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(※日本テレビ系)を見ていて「これは子どもの遊び感覚をそのまま番組にしたものだなあ」と思っていたら、よりスゴイ番組が出てきた」とライターは驚愕。たけし城はまさしく子供のころやった"戦争ごっこ"をそのまま番組化した内容なのである。
ルールは単純明快、400坪の敷地にそびえたつお城を視聴者軍団が攻め落とす。参加者は激しい特訓をくぐり抜け、自分たちで考案したいろいろな武器を持って攻めていく。一方、城には落とし穴や底なし沼などアッと驚くしかけが盛りだくさん。遊びとはいえ、熱のこもった真剣勝負になりそう!?