的を顔の正面ではなく、横にずらして当たりにくいようにしよう、などといきなりズルを企むたけし。しかし、ズルしてでも勝つというのが彼流の攻略法なのである。
さて本日「第一砦」の守りを固めるのは柳沢家老率いるたけし城保存会、つまり番組の構成作家たち。その中から今日は5人が、いつもは軍団が着ているユニフォームを着て現れたのである。中には女性も混じっている。
砦の頂上にはマシンガンを構えた柳沢と男性作家2人、中段に女性作家1人、そして突撃隊として男性作家2人が配置に就く。なお、砦の内部には誰も入っていない。その代わりお城には近寄らせまいと作家陣は2丁拳銃で攻撃してくる。…相手はたけし軍だというのに、いささか守りが手薄である。果たして卑怯な手も辞さないたけし軍と、正々堂々と戦う谷軍では、どちらに軍配が上がるのであろうか?
再びたけしの号令で、砦をめぐる攻防戦が始まった。白煙が立ち登る中、攻め入らんとするたけし軍。普段は攻撃軍をやりたい放題の彼らだが、いつもとうって変わって装備しているのは貧弱な水鉄砲が1丁。作家たちの突撃につい怯んでしまう。だが数の上ではたけし達の方が圧倒的優勢で、まずは前線の作家2人を撃破した。
この勢いで突破したいものだが、頂上から執拗に狙い撃ちしてくる柳沢たちのせいで思うように進めず、砦の前で逃げ惑うばかり。
先頭を切ったのは意外にも義太夫で、中段にいた女性作家にちょっかいを出しつつ登っていく。彼に続けとばかりに軍団も一気呵成で進んでいくが… 一心不乱に、水鉄砲を四方八方に撃ちまくる東。やけくそなのか、ふざけているのか、ここでも大ボケっぷりを発揮しては、柳沢の強力なマシンガンにあっさりやられてしまった
まさかその数十年後、本名で宮崎県知事やワイドショーのコメンテーターとして活躍するとは想像だにしない…。
という話はさておき、軍団を先に行かせて最後に残ったのは殿と家老。軍団が柳沢と作家たちに集中砲火を浴びせている隙に、ちゃっかり砦を乗り越えようとしていく。
悲鳴を上げながら逃げるは紅一点の女性作家。敵の容赦ない水責めを食らい、哀れ全身ペンキまみれ。最後はその場でへたり込んでしまった…
ズルの成果もあって無傷のたけし。こうしてたけし軍は銃撃戦を目いっぱい楽しんだ後、意気揚々と砦を越えていくのであった。
軍団の中には的が破れたルーザーもいるが、「1人クリアすれば全員通過」という今回だけの特別ルールにより、全員復活して次なる難関へと向かっていった
悪魔の館【作戦会議中】
谷城陣地のミニチュアセットを使い、難関の攻略法を練るたけしたち。次なる関門は、先週からハニカム構造にリニューアルした「悪魔の館」。糖尿病のストロング金剛とわけの分からない丹古母鬼馬二がたけしに歯向かう!!
ルールの盲点をついた、実にたけしらしい狡賢い発想で、館の攻略を目指す!!
裏切り者の2人はいつも以上に気合が入っている!
今回から館の南側にも池が設けられ、難易度がさらにアップしている! 果たしてたけし軍の運命やいかに!?
城主の谷と家老・柳沢はここから敵の奮闘ぶりを目の前で観戦。いつも戦場を駆けずり回り、たけし達に笑われているお2人。今日は逆に涼しい顔して敵の大ボケっぷりを笑ってやる魂胆なのである!
さて、そうとは知らず密林に集結したたけし達は…
1.松尾伴内
まず先鋒は松尾。慎重に進もうとするがさっそく丹古母に見つかる。慌てて逃げたものの、金剛と丹古母に挟み撃ちされあっさり捕まってしまう。そして新設された南側の池に突き落とされてしまった…。
ものの見事にやられ池の中で悔しがる松尾。だが「松尾! 出ろ早く馬鹿野郎!」とたけしに怒られ踏んだり蹴ったり…
2.そのまんま東
続いて、毎度くさい芝居を見せる東。密林の下り坂をふざけながら滑り落ちていくので、石倉はおろか敵の谷からも呆れられてしまう。
金剛の絶叫にビビる東。音を立てずそろり、そろりと進んでいくが、すぐ丹古母に見つかる。いきなり捕まってしまったが、入口に一旦退却して命拾い。
だが今度は金剛と遭遇、丹古母にも捕捉され逃げ場を失った東は、何を思ったか館の上に登って難を逃れようとする。以前、とある挑戦者が繰り出した奥の手が再度通じるわけもなく、床にねじ伏せられてしまった!!
3.ガダルカナル・タカ
次に挑むはタカ。胸を叩いて自信があることをアピールする。
しかし慎重になり過ぎて、最初の部屋で悪魔の動向を様子見。悪魔がいないかキョロキョロしていたところで、金剛に発見される。さっさと逃げればいいものを、なかなか動こうとしないせいで丹古母にも見つかり、追いかけ回される。そして最後に向かったのは南側の部屋。万事休す、池に突き落とされてしまうのだった
4.ビートたけし・つまみ枝豆
3人のチャレンジを見たたけしが、つまみ枝豆を引き連れ2人で攻め込む。
枝豆が先陣を切って突入するが、元城主の潜入を聞きつけたのか悪魔たちが活発に動き始めた。丹古母が接近してきたと見るや、怖がって入口からひとり出て行ってしまうたけし。見捨てられたとは知らず追い回される枝豆は、勢い余って南の池に転落。そして、何故かたけしも同じ池に落っこちて自滅。
そのマヌケな姿に谷や悪魔たちは立ち上がって大喜び!
これで終わりかに思われたが…
5.再び… ビートたけし・つまみ枝豆
池から這い上がった2人はこっそりセットの裏に回り、スタート地点に戻った。もう一度チャレンジするつもりらしい。
またも枝豆を先に行かせて、悪魔がそちらにかまけてる間に自分だけ遅れて突入しようと企むたけし。
ところが入った瞬間、こちらに向かって枝豆がやってくるではないか。こうなったらなりふり構わず、金剛に捕まった枝豆をシカトしてどんどん先に進んでいくたけしであったが…。今度は西側の池にドボン! またしても恥を晒してしまうのであった
6.石倉三郎と残りの軍団9人
殿がやられたと聞いて居ても立っても居られない石倉たちは、軍団達を率いて一気に攻め込む!! 谷は悪魔に向かって全員落とせという指令を下した。
先頭を行く石倉だったが、金剛によって南の池に突き落とされてしまった。そして館の中は軍団と悪魔が入り乱れ阿鼻叫喚! てんやわんやの大騒ぎとなったが、どさくさの中でダンカンが運良くゴールを発見! 彼の手招きで井手らっきょ、柳ユーレイ、キドカラー大道が抜け出していった。
一方、石倉が落ちた南の池では続いてラッシャー板前が転落、今にも泣きそうな顔を晒していた。
西側の池では大森うたえもんとおぼつちやまが館の外側を伝って逃げようとしたが、何も知らぬサード長嶋がドアを開けたせいで3人まとめて転落!
グッタリした表情で池から這い上がった石倉、よろけてしまって再び池に落っこちてしまった!
全身ずぶ濡れとなり、思わずぼやくたけし。今までは攻撃軍を見て嘲笑っているだけだったが、やってみていかに難しいか思い知ったようだ。
こうして軍団4人が脱出。「悪魔の館」を強引に突破したたけし軍は、次なる難関へと向かっていった…
石倉 殿! あんたねぇ、ズルしないように、殿!
たけし 何が?
石倉 あくまでも正々堂々とですな、殿!
たけし 正々堂々だよ?
石倉 的が横になってるじゃない殿、ね!
たけし それが作戦じゃない! 今までの奴はみんな馬鹿なんだよ。的を頭に付けてりゃいいんだから
石倉 あ、なるほどね!
たけし 下手すりゃ的飲んでたっていいんだぞ? あ~あ~って。ね?
石倉 なるほど
たけし なんで、相手は何? 今日は構成作家だ?
石倉 構成作家の連中がね。女性が1人入っておりますな
たけし おい、たけし城に構成作家がいたとは思えないけどな! あんな人数でいったい何をやっているんだろうな? いいか! じっくりいたぶってやろうな
軍団 ハッ!
たけし まだこの辺は屁みたいなもんだ。わかったな!
軍団 ハイッ!
石倉 いいか!
柳沢 はっはっはっはっは! 今日はスペシャル版ということで、あのたけし城保存会、つまり構成作家の皆さんに守りについてもらう! いいなみんな! はりきって頑張るぞ! エイ、エイ…
たけし城保存会 オーッ!!
柳沢 おーし、さぁ来い!!
たけし とつげーきっ!!
軍団 オーッ!!