TBS版(昭和版)
第14回
1986年9月12日(金)20:00~20:54放送
視聴率 23.5%
雨なんかくそくらえ?谷隊長の絶叫・精鋭達の強烈アタック▽たけし戦車大破?▽華々しく登場"相撲でポン"
オープニング
天を突き聳え立つこの城を、人はたけし城と呼ぶ。いままさにこの城を巡って、壮絶なる戦いの火蓋が切って落とされようとしていた。
今日もまたたけし城を攻め落とさんと、新たなる攻撃軍が怒涛の如く攻め込んできた! 今回参加してくれた戦士たちは総勢123名。国鉄マンがいる、公務員がいる、家庭を忘れた主婦がいる! いずれも打倒たけしに熱き闘志を燃やしている強者たちである。
一方、その頃たけし城では…
イントロダクション
いい番組というのはツキがある、(例えば)タレントが休まず来るなどと言い出すたけしだが、いつも勝手に収録をすっぽかしているのは彼の方である。それでも最近は各局に迷惑をかけているので、行って禊を済ませたとか。タケちゃん、わがままだから…。
さて、今週は「すもうでポン」に女子プロレスラーのミミ萩原が登場する。そしてそのお隣には忍竜。よくわからないツーショットである。
戦車隊長の山川豊はお休み。それ以外のレギュラーメンバーは休まず参加しているぞ。
ちなみにこの回は、もともと8月1日の野球中継の雨傘番組だった。テレビ雑誌でもミミ萩原の出演が告知されていた。しかし予定通り中継が行われたため、たけし城は休止。その後も野球中継や夏休み特別企画で順延となり、9月に入ってやっと放送されたのでした
関門・生き残り
参加人数 |
123人 ※ |
国境の坂 |
98人 |
第一砦 |
84人 |
悪魔の館 |
67人 |
キノコでポン! |
51人 |
自由への壁 |
43人 |
跳んでおめでとう! |
34人 |
すもうでポン |
19人 |
ジブラルタル海峡 |
8人 |
人喰い穴 |
5人 |
カート戦 |
敗北 |
※「今週の勇士たち」では121人
戦いの詳細
国境の坂
さぁ、いよいよ戦闘開始である。降りしきる雨の中、「国境の坂」目指して突撃していく攻撃軍。がんばれ、今日こそ宿敵たけしを討ち倒すのだ!
山を駆け降りてきた挑戦者2人がさっそく転倒したが、とにもかくにも攻撃が開始された!
柳沢は晴天と言っていたがとんでもない嘘である。雨で地面はドロドロ、いつも以上に登りづらくなっている。あまたの挑戦者が泥まみれになり苦戦する中、自力でロープに手を伸ばし突破する者がいる。しかしそんな彼も、坂の向こうにある池に落っこちて全身水浸しになってしまうのだ。
雨に塗れた坂では、人間梯子を作るのも一苦労。尻を押し上げてもすぐさま滑落してしまい、梯子が作れない…
自分の身を犠牲にしてまでも他人を登らせようとする者、他人の足を引っ張ってでも自分が登ろうとする者。まさに我々サラリーマン社会を見る思いがするこの「国境の坂」。とにかく一人でも多くの戦士が突破することを祈ろう!
坂を乗り越えて池に落っこちた女性(21歳・主婦)は「楽しい! もう毎週見てるもん。野球で潰れると頭きちゃうよ!」と語る。だが、この回は前述の通り野球で何度も潰れて放送順延していたのであった。その度に頭にきていたかもしれない。
一方、上り坂ではまだ多くの挑戦者が残っている。せっかく人間梯子を登りロープに手が届いても、力尽きて崩れ落ちてしまう。戦いは始まったばかりだというのに、ほとんどの挑戦者がまるで泥人形と化した。中には本当に他人の足を引っ張ろうとする者まで現れた。
そんな中、まったく汚れていない女性挑戦者が柳沢レポーターに捕まってしまった! とにかくチャレンジしなければクリアできないのだ、と言わんばかりに柳沢に押されて坂へと向かっていったが、転んで坂に思いきり頭をぶつけてしまった…。
というわけで時間切れで試合終了!
失格となった18歳と24歳の男性会社員たちは、全身泥まみれで泣き言を叫ぶ。そして「決死の暴走列車」があった池に元気よく飛び込んでいった!! …もう、ヤケクソである。
悪天候によって、早くも25人が脱落。今回の戦いは困難を極めそうである
第一砦
今日はたけしの三番弟子、松尾が守備隊長を務める。初の大役ということでいつもより大はりきりだ。守備軍の人員は頂上に4人、内部に2人、突撃隊4人の計10人体制である。
毎度ワンパターンの谷隊長の命令を受けて「第一砦」へなだれ込む攻撃軍! まるで砂糖に群がるアリンコのようではあるが、とにかくひとり、またひとり、「第一砦」を突破してゆく!
悪天候だろうと、泥にまみれようと懲りずに突撃していく"アリンコ"こと攻撃軍。ここで大量の銃弾を浴びることが分かっていても、軍団の攻撃をかわして砦を駆け登っていく。中には、どういうわけか武器である水鉄砲を持たず無防備でアタックする者たちも混じっているようだが… なぜこうなったのかはいまさら分かりようがないが、とにかく命がけで乗り越えてほしい!
大半の挑戦者が通過しその先の密林へ駈け込む中、最後に残った女性戦士3名は、軍団から容赦ない集中砲火を食らった!
14人がここで脱落した。敗者を捨て、攻撃軍は雨の密林を行進していく。
以前出されたものと同じ弁当を受け取って、ちょっとガッカリしながら休憩へと向かう柳沢レポーターであった。砦を越えた戦士たちにもお弁当タイムが待っている。
休憩後、悪魔たちが待っている館に突入していく!
CM1
悪魔の館
いつも大半の挑戦者に乗り越えられているので、もうそろそろどうにかしたいとたけしも頭を抱える「第一砦」。近いうちに何かしらの手が加えられるかもしれない。
さてこちらは、西側に池を設置したことで、防衛力と面白さを倍増させた恐怖の迷路。館の中では凶悪な悪魔の雄たけびが今日もこだまする!
さぁ、続いての難関はお馴染み「悪魔の館」。迷路に潜むは恐ろしい病、糖尿病に全身が冒されているストロング金剛と、口から身の毛もよだつほどの臭い息を吐く丹古母鬼馬二!
- 1人目 男性
- まずは青いスポーツウェアの男性チャレンジャー。金剛の遠吠えで前の方に悪魔がいることを察知。右折して進んでいたら今度は丹古母が出現。慌てて逃げたら池に落っこちてしまった!
- 2人目 男性
- 激戦を物語る、全身泥だらけの挑戦者。いきなり金剛と出くわし、逃げた先にはやっぱり死の池が…。スタートして数秒、あっけなく終わってしまった。挑戦者をより苦しめ、そして笑いを増幅させる池の威力に、たけしも石倉も憎たらしい笑みを浮かべる
- 3人目 女性
- 続いては赤いウェアの女性。入口で一瞬怯んだが、恐れず突入を決める。途中で丹古母に出くわし、戻ろうとするも金剛が追ってきていた。とうとう丹古母に捕まり、池へと追いやられてしまった
- 4人目 男性
- "東京映像芸術学院特撮科"と書かれたシャツの男性。壁を叩く金剛にビビリ方向転換。だが行く先には丹古母が潜んでいた。逃亡を図るが捕らえられてしまい、部屋の隅に押しつけられた上、顔面を墨で塗りたくられ、ついでに池へと突き落とされた! 顔面はもはや真っ黒で誰が誰だかわからない…
- 5人目 女性
- 黒のストライプのシャツを着用した女性。またまた壁を連打する金剛にビックリして、右に曲がって逃げる。しかしその先には丹古母が待ち構えていて、悲鳴をあげる彼女を池へと追い込んだ!
- 6人目 女性(東京 27歳・主婦)
- 女性に優しい谷隊長に手を添えてもらって、坂を下りてきた女性戦士。館に入ったはいいが、怖くて前に進めない。最初の部屋で震えていると、金剛に見つかってしまう。しかしすぐには捕らえない、もっと面白い方法でいたぶろうとしているのだ。なかなか動こうとしない彼女にしびれを切らし、追い込む金剛。そして部屋の隅に身を隠していた丹古母が現れ、池に落とされてしまうのだった。
池から上がり「面白かった」と感想を述べる彼女。しかし柳沢に夫のことを聞かれた瞬間、テレビで顔を晒すのが恥ずかしくなってしまった。こんな番組に参加しておいて今更冗談じゃない、とばかりに柳沢に顔を上げろ、と無理矢理カメラに向かってみじめな顔を晒すハメに…
- 7人目 男性
- 体格のいい挑戦者、だが危うい体勢で山を下ってきたので谷隊長に止められていた。落ち着いていけ、と言われて改めてスタートする。扉を開いた先で金剛の姿を発見し、別ルートを歩むが丹古母に見つかり、例の如く池に落ちてしまった
- 8人目 女性
- エアロビクスをやっているらしい女性。扉を開けるといきなり金剛がお出まし。逃げた先では丹古母に見つかったが、彼を振り切ってゴール!
館の西側に設けられた池の効果は抜群、17人もの挑戦者を飲み込んでいった。来週はさらに恐ろしい仕掛けを用意しているらしい。その一方で、たけしは「言っちゃっといてだな、やってなきゃいいんだよ」とほくそ笑む。果たして新トラップが用意されるのか、それとも…? 来週のお楽しみである
キノコでポン!
たけし曰く力技しかないようなゲームになってきた「キノコでポン!」。そのまま空を飛ぶんじゃなくて一回水に潜ったらどうだと、拷問みたいなことを言い出す。近いうちにこのゲームにも何かしらの変化が起こりそう。その結果は、10月に入ってからのお楽しみ
- 1人目 男性
- 谷隊長の命令で、岩を登ってやってきた最初の挑戦者。スタート地点でガッツポーズを決める。ところが、しがみついている途中でキノコが動き始めたので、即ダイブしてしまった…
- 2人目 女性
- オレンジのシャツを着た戦士。女性なのでロープの使用が認められている。キノコに巻いて、しがみついて池を渡ろうとする。今日もよく回るキノコに振り回され、半分を過ぎたところで惜しくも落下!
- 3人目 男性
- 黒シャツの挑戦者。キノコに上手くしがみつくことができない。しかし谷隊長がスタッフに指示を出したため、空飛ぶキノコがスタートしてしまった。足をバタつかせる挑戦者だが、なすすべもなく落下していった
- 4人目 男性(東京 18歳・予備校生)
- 見事な体勢で空中散歩していく男性挑戦者。しかし半分を過ぎたところでキノコから足が離れ、ゴール直前で落ちていった。その際、池の水を飲んでしまったようで本人によるとコーヒーみたいな味がしたとか…
- 5人目 男性
- スタート地点でキノコに抱きつこうとするが、どういうわけか身体から離れてしまい、挑戦する前に池へと転落!
- 6人目 男性(東京 35歳・トラック運転手)
- 紺色シャツの挑戦者が登場。開始直後、体勢を崩してキノコに振り回されてしまう。穴に右手を入れ、もう片方は軸の下を掴んで必死に耐える。命からがら、何とかゴールにたどり着きクリアした!
- 7人目 男性
- スタート早々、滑り落ちそうになる戦士。腕の力で必死にしがみつくが、加速したキノコに勝てるはずもなく落下した
- 8人目 男性(東京 35歳・NTT勤務)
- 「これは行きそうだ、上手い」と谷隊長も一目置く。…が、中間地点であっけなく転落。
戦場インタビューでは、以前番組に参加した女性が登場。この2人は夫婦なのだ。妻はこの前「悪魔の館」で敗れたため、そのリベンジのため今度は夫がチャレンジすることになったのだが、やっぱりダメだった。しかし、復讐を遂げるためまた来ると誓った!
- 9人目 女性
- グレーのシャツを着た女性。足がかかっていないまま、動き出すキノコ。大きく振り回されながらロープの力だけで耐え続け、ついに池を渡り切ることに成功した!
CM3
跳んでおめでとう!
さて続いては「跳んでおめでとう!」。この難関は棒高跳びの要領で泥沼の真ん中にある安全地帯に着地しなければならない。果たして何人が跳んでおめでとうとなるか、あるいは落ちてさようなら~となるか。乞うご期待!
今週は蓮の葉型の着地点に到達すればクリアとなる。雨は止んだようだが、43人中何人がこの難関を突破できるであろうか?
- 1人目 男性
- 「おりゃ~~っ!」と威勢よく跳ぶ挑戦者。蓮の葉に届いたが、惜しくも着水!
- 2人目 女性
- 黄色いシャツの女性戦士。助走よし、ジャンプのタイミングもよしと文句ない跳びっぷりだったが、あと一歩届かず…
- 3人目 男性
- 助走もそこそこにジャンプ台から飛び立つが、ポールを掴むのに失敗。そのままスルスルと落っこちていった
- 4人目 男性(東京 37歳・造園業社長)
- またまたまた出ました金子社長。今日はいつもと違って赤い衣装での登場である。「任しとけ、任しとけ!」と威勢はいいが、いつも緑山へ来ているだけに「働け、たまには!」とたけしに叱られてしまう。
いざ意を決して挑戦、途中でポールから手を離したが蓮の葉に着地! そのしぶとさにはたけしも唸っていた。
勝者インタビューでは、城は目前だと言われ「バッチリ、たけし見てろ!」と、今日こそ落城の野望を果たすべく闘志を燃やしていた
- 5人目 女性
- 新宿の「白い館」という所からやって来たらしい挑戦者。準備も整っていないのにたけしから「跳べ、跳べ」と言われとまどってしまう。いつまでもスタート台で時間をかけてはいられない。仕方なくポールを持ち上げて跳ぼうとするが、スタート台から急転直下のダイビング。速攻でミスしてしまった
- 6人目 男性
- 続いては番組スポンサーであられる津村順天堂(現・ツムラ)の御曹司のご登場である。たけしと石倉も、ここぞとばかりに頭を下げる。スポンサー様は城主・たけしよりも偉いのである。
さぁ御曹司の挑戦、距離を測っていざジャンプ。蓮の葉にぶつかって残念ながら失敗! しかし落水後、蓮の葉を掴んだということでたけしの依怙贔屓によりなんと無理矢理合格にしてしまった!!
- 7人目 男性
- さて、再び一般視聴者の挑戦です。ポールを持ち上げて果敢にダッシュ、だが上手く跳べずにあっけなく落下していった
- 8人目 女性(東京 24歳・会社員)
- 赤いシャツの女性が挑戦。ポールの頂点を掴んでジャンプし、蓮の葉に辿り着いて見事クリア!! たけしと石倉も「エライ!!」と褒めたたえていた
すもうでポン
メッセンジャーの人間糸電話ことおぼつちやまとサード長嶋が新曲『お嬢さま』を引っ提げて登場。軍団なのにまるでアイドルみたいである。彼らの報告によると、ここまで34人生き残っているとのこと。
次なる難関は前回より登場した相撲コーナー、題して「すもうでポン」。"ポン"という名前にはたけしも随分苦い思い出があるようだ。それもそのはず、『笑ってポン!』という短命お笑い番組に関わったことがあるのだ。しかもプロデューサーはあの桂邦彦! レジェンド番組にあやかったネーミングだが、果たしてこの関門は短命で終わることなく長く続くであろうか…?
いまや放送業界で伝説のお笑い番組として語り継がれている『笑ってポン!』。その知る人ぞ知る番組のタイトルを頂いたのがこの「すもうでポン」。ほとんど訳が分からない難関であるが、まぁ見てみよう
くじ引きで出たボールと同じ色の土俵の力士と戦うのだ。今週の組み合わせは次の通り…
赤 |
元二子山部屋の忍竜
|
青 |
城みちる
|
紫 |
たけし軍団のグレート義太夫
|
緑 |
同じく軍団から柳ユーレイ
|
黄 |
本日のゲスト、ミミ萩原
|
最強は忍竜、最弱は柳である。行司は今回もガダルカナル・タカが担当する
- 1人目 男性vs城みちる
- まずは今週もやってきた、後に浅草キッドとなるがこの時点ではまだ軍団見習い状態だった水道橋博士。引いたボールは青、城みちるとの対戦である。土俵の中に撒く塩を外に撒いて、いきなりたけしに怒られてしまった。
気を取り直していざはっけしょいのこった! お互い、なかなかいい勝負を続けたが最後は城の足が外に出てしまった。この勝負は押し出しで博士の勝ち!
- 2人目 男性vs忍竜
- 次は同じく、後に浅草キッドとなる玉袋筋太郎。よりによって赤の忍竜を引いてしまい、場内は大盛り上がり! 土俵で顔を見合わせ、ここで玉袋はなんと相手に塩をぶつける暴挙に出た! いきなり喧嘩を売られ闘志を燃やす忍竜。あっけなく小手投げで投げ飛ばされしまうのだった…
- 3人目 女性(神奈川 22歳・学生)vsミミ萩原
- 黄色いシャツの女性が引いたのは同じく黄色のミミ萩原。身体のデカさなら挑戦者も負けてはいない!? しかし、いざ勝負が始まると怖気づいてしまって動けない。そこへ萩原が攻め込んで土俵の外へ押し出し。叫んでばかりで手も足も出なかった挑戦者はたけしの前に倒れ込み、尻をはたかれていた。
インタビューでは「ミミさんに勝てると思った」そうだが、プロレスラーは鍛え方が違うようで、押しても全然動かなかったのだという。
ちなみに、ここまで引っ張っておいて萩原の試合はこれ1回きりであった…
- 4人目 男性vsグレート義太夫
- ピンク色っぽい玉が出たが、これは紫だということで、相手は軍団の義太夫である。試合では義太夫のまわしを掴み、そして後ろにひねるように倒した! 切り返しで挑戦者の勝ち。義太夫はたけしに「お前は弱いじゃねぇかこの野郎!」と叱られてしまった
- 5人目 男性(東京 20歳・学生)vs忍竜
- 初めは笑顔を見せていた挑戦者だったが、赤い玉を引くなり表情が絶望に変わった。さぁ、相手は最強力士の忍竜である。彼に手招きされて仕方なく土俵に上がる男性。いざ取組が始まるや否や、一瞬でひねられて秒殺。小手投げで忍竜の勝ち。
敗者インタビューではウナギみたいにツルツル滑る、掴んでもスルッといってコロッといっておしまいだったと文句を垂れていた
- 6人目 女性vs城みちる
- "エアロビクスNo.1"の女性がまたまた登場。女性に優しい谷隊長が誰とやりたいのか尋ねたら、挑戦者は城とやりたいと答えた。リクエストにお応えして、くじを引くことなく城みちると対戦! しかし城は女性にも容赦なし。挑戦者の腕とまわしを掴んで、下手投げで倒した
- 7人目 男性(東京 21歳・大学生)vs柳ユーレイ
- 「ミミちゃん来い!」と叫んだが引いたのは緑、最弱の柳である。少林拳をやっているという挑戦者は、対戦前に空中でまわし蹴りを披露して柳を威嚇。取組開始早々、挑戦者に恐れをなして柳が土俵内で逃げ回る。しかし挑戦者に突き飛ばされ、あっけなく土俵外へと吹っ飛んでいった! この勝負、突き出しで挑戦者の勝ち!!
- 8人目 男性vs忍竜
- 引いたのは赤いボール、またまた忍竜の登場である。試合が始まると、挑戦者は相手を押そうと立ち向かうがまるで歯が立たない。しばらく耐えたものの、忍竜に投げ飛ばされて小手投げで敗北!
- 9人目 男性vsおぼつちやま
- 先程お情けで勝ち抜いたスポンサーの御曹司が再登場。相手がおぼっちゃまなら、軍団にもおぼつちやま(水島新司の御曹司、新太郎)がいる。ということで特別におぼっちゃま同士の対決が実現した。取組が始まると、一瞬で決着がついた。水島のおぼっちゃまが上手投げでスポンサーのおぼっちゃまを地に着けてしまったのだ! というわけで新太郎の勝ち。これでスポンサー様を怒らせなければいいが…
ジブラルタル海峡
残り19人の戦士が海峡に挑む。ルールは元に戻り、岩をよけて橋を渡っていく。表側に2個、裏側にも3個設置され、しぶとい挑戦者が裏に回れないよう対策を講じた。たけし軍が誇る迫撃砲は2台用意。石倉は軍団に対して砲撃が上手くなれ、タイミングを測って撃てと指示。たけしもとにかく頭を狙うように注文を付けた。
命がけで海峡を渡り切れ!
- 1人目 女性
- いつものようによく揺れる橋に、まずやってきたのは女性戦士。立って進んでいたが、岩の手前から這っていくことにした。そこへ軍団の容赦ない攻撃が始まり、頭に砲弾が当たる! 前から後ろから痛烈な砲撃を浴びせられ、橋が傾いてついに耐え切れなくなり海峡へ落下していった
- 2人目 男性
- 石倉に「元気に走れ!」と煽られていきなり飛び出していった戦士。そのまま走って岩を次々と越えていったが、折からの悪天候で橋が濡れていた上、揺れが激しいためゴール直前に落下。ゴール地点の坂にしがみついていたが、いつもなら合格が認められるところ、今回はたけしの厳しい判定により惜しくも失格となった
- 3人目 男性(東京 37歳・造園業社長)
- またまた金子造園の社長が挑戦。先週はクリアしたが、今回は最初の岩にまたがったところで激しい攻撃にさらされる。そう何度も突破されるわけにはいかないのだ。そして何発も玉を浴びた後、ついに力尽き落下。強敵が敗れたのでたけしは大喜び!
- 4人目 男性
- スイスイと最初の岩まで進んできた挑戦者。頭を狙ってきた砲弾を間一髪避けたが、2方向から放たれる砲弾を食らってしまった。体勢を崩すと同時に、ひっくり返るつり橋。なんとか戦線復帰しようともがくが、その間にも剛速球が直撃して力尽きてしまった
- 5人目 男性
- 先ほど城みちるを倒した水道橋博士。ひとつ目の岩を這って乗り越え、ふたつ目を越えようとしたその時、砲弾が直撃! あやうく転落の危機を迎えるが、なんと足で橋にしがみついた。必死に表側に戻って、再び岩を越えようとする。しかし左右に揺れる橋に振り回され、最後は大きく傾いた瞬間、転落していった
- 6人目 男性
- 紺のシャツの男性。最初の岩まで小走りで駆け寄り、股を開いて乗り越えた。砲弾を連続で食らいながら、ふたつ目の岩も突破。抜群の運動神経で橋の揺れを抑えながら進んでいき、ついに海峡を渡り切ることに成功した!!
- 7人目 女性(東京 24歳・会社員)
- 「跳んでおめでとう!」をクリアした女性の登場だ。ひとつ目の岩までやってきたが、どう越えればいいか分からず困惑。立ち止まっているところに砲弾が飛んでくる。大股を開いて越えようとしたが、ゆっくりと橋が傾いて絶体絶命のピンチ! 手で橋をつかみ、しぶとく岩を越えた。しかし今度は裏側に張り付いた岩が邪魔でしょうがない。表側に戻ろうともがくが、なかなか上手く行かない。ナマケモノのように橋の裏にぶら下がっていたが、どうしようもないと判断したのか海峡に身を投げてしまった。敗れはしたが、そのしぶとさに感銘を受けたたけし達から拍手が送られたのだった
今日最初の敢闘賞は、嫁に行けない身体になるのも恐れず、男顔負けのファイトで頑張ってくれた東京の女性(24歳・会社員)に贈られた。おめでとう、10万円だ!
がんばれ、8名の戦士たち。たけし城は目前だ!
海峡を越え、ついに残り10人を切ってしまった。この悪天候の中、勝ち残った勇士たちをあのおかしな2人組が待ち構える!
CM3
人喰い穴
再び雨脚が強くなってきたこの戦場。梅雨はとっくに開けたはずだというのに、緑山だけはまだ梅雨明けしていないようだ。たけしもこの状況にうんざりしてきたご様子。
いよいよ大詰め、恐怖の「人喰い穴」! この穴の中で待ち受けるのが、くさい芝居が得意の渡嘉敷隊長と、馬の霊が顔面に乗り移った大念寺隊長。この2人、凄めば凄むほど相手が笑っちゃうということまでは気づいていないらしい
今週も飽きもせず、特訓シーンと称したくさい演技を披露する2人。挑戦者を倒すための軽い準備運動といったところだろうか…
雄たけびをあげながら大念寺は
右の穴へ。宙返りしながら渡嘉敷は
左下の穴へと入っていった。今週は武者人形がいない。その隙にたけし城へと通じる正解の穴へ飛び込んでいくのだ!
さぁ、生き残った挑戦者は意気揚々と進撃してきた!
- 1人目 男性(東京 22歳・公務員)
- さぁ、まずやってきた挑戦者は真ん中下の穴に突入してここを突破!
- 2人目 男性(東京 23歳・大工)
- 青いシャツの挑戦者、雄たけびをあげながら真ん中下に入っていった。と、そこへ…
たけしの命令で、穴を移動する渡嘉敷隊長! 果たしてこの作戦、成功するか!?
どうやら挑戦者たちが入る穴を相談したと見るや、たけしの指示で
左下の穴から
真ん中下に移動した。
- 3人目 女性
- 続いては「悪魔の館」をクリアしたエアロビクスの女性。渡嘉敷が移動しているとは露知らず、真ん中下に突入! 犠牲者第1号となってしまった…
- 4人目 男性
- 筋骨隆々の挑戦者がかけ声とともにやってきた。しかし彼が選んだのは大念寺が潜む右の穴…
- 5人目 男性
- 続いて、紺ジャージの男性。勢いよく右に突入して大念寺の餌食に
- 6人目 男性(東京 35歳・トラック運転手)
- 次の挑戦者、2人が潜む穴をかわして奥にある左上の穴を選び、無事決戦進出! そこへ、たけしの魔の手が…
おもちゃのヘビとも知らずに絶叫する戦士。いかにも、ガキ大将たけしらしい攻撃である
そっと穴に近づいて、おもちゃのヘビを投げ込むたけし。挑戦者は恐怖のあまり絶叫してしまった!
カート戦
ひとり、またひとり。たけしのヘビ攻撃にも耐え、「人喰い穴」を抜け出た戦士たちが次々とたけし城の前に集結してきた! いよいよ、最後の決戦である!!
今週は男ばかり5人が生き残った。その顔触れは…
- まずは白いシャツがすっかり泥とペンキにまみれ、激戦を勝ち抜いてきたことをうかがわせる東京の22歳・公務員
- 東京の23歳・大工さん。一緒に参加した金子社長は海峡で落っこちてしまったが、社長の仇を討つと力強く語った。裏で社長からアドバイスを受けたそうだ
- 「すもうでポン」で柳ユーレイを突き飛ばした、東京・東久留米市からやってきた21歳・大学生。少林拳2段だという。隊長から大きな期待がかかる
- 埼玉の25歳、民営化でいろいろと話題の国鉄職員
- たけしのヘビ攻撃を喰らった、東京・大田区から来た35歳・トラック運転手。かわいいお子さんを連れてきたという。トラック運転手の間でもこの番組は話題で、みんな出たくてしょうがないんだとか
今週もあいにくの悪天候の中、特製クジラ型カートに乗り込んでいった精鋭たち。
対するたけしは降りしきる雨に打たれ、やる気のなさそうないつもと違ってマジでしんどそうである。視聴者からは見ているだけ、遊んでるだけだという声が聞かれるが、雨の中収録に臨むのは40近いおっさんにはキツイのだ。そこへ来て、海賊船に乗り込んで銃撃戦を始めようというのだから、たけしも思わず「冗談じゃないよ!」とお決まりのギャグをかましながらぼやいてしまうほど、わけの分からない状況なのである。
さて生き残った攻撃軍は5人。少林拳2段と金子造園の若い衆、この2人は強敵だと見て徹底マーク。そしてトラック運転手はヘビで脅かしておいたので大丈夫だとも。いつも通りたけし軍優勢となるか?
ついに決戦の火蓋が切って落とされた! ゆけ、最強の戦士たち! 今日こそたけしを討ち倒せ!!
緑山一帯はすっかり暗くなったが、たけし城だけが光に照らされている。いよいよクジラさんとサメさん&海賊船による戦いが始まったのだ。
まず、海賊船に近づいた金子造園の大工が石倉に撃たれ失格。
その後、トラックの運ちゃんが軍団のサメを撃破!
そして、公務員が海賊船と並走しながら的を狙う。しかし、いくら攻撃しても破れず、逆に石倉のバズーカで倒されてしまった。
続いて運ちゃんが海賊船に急接近! 執拗に攻撃を仕掛けるが、やはり破れない。お堀に近づいてきたので避けようとした海賊船は、先に倒されていた軍団のサメに激突。今週も衝突事故を起こしてしまった。
そんなアクシデントが起きている間に、トラック運転手が別の軍団にやられて失格。最後まで残った少林拳2段の男性は、サメ2頭の挟み撃ちに遭ってやられてしまった。国鉄職員もいつの間にかやられていて全滅。
今週の攻撃軍は善戦。互いにカートをぶつけ合いながらの白熱した戦いが繰り広げられたが、結果はいつも通り。たけし軍勝利の花火が城から打ち上げられ、例の如く敗戦の弁を述べようとする谷隊長。そこへ…
たけしと三太夫がバズーカを持って谷隊長に向かって突撃! 隊長は慌てて敗走していった…
またも敗れ去った攻撃軍。しかし勇敢に戦った者もいた。東京の22歳・公務員にそのファイトを讃えて敢闘賞10万円、おめでとう!
さらにもう1人。巧みなハンドルさばきでたけしにいま一歩の所まで迫った、35歳・トラック運転手にも敢闘賞10万円を贈ろう。おめでとう!
エンディング
戦いを終え「わたしの運転テクニックがなかったらどうなるかと思った」と語るたけし。この戦いでは思わぬ苦戦を強いられた。石倉の強力なバズーカ砲をもってしてもなかなか破れない者がいたのだ。海賊船は無残にも舳先がボロボロとなり、あまりにも早くポンコツと化した。
攻撃軍もただ敗北し続けているわけではない。番組を見て攻略法を研究し、しぶとくなってきているのだ。負けじとたけし軍も高速な戦車を用意するつもりのようだ。さすがに海賊船は重すぎて速度があまり出ず、挑戦者に追いつかれる原因になっていた。
さて、今週も「都道府県選抜全国大会」の参加者を大募集!(『都道府県選抜全国大会』係)
収録予定日は10月10日(※当時は「体育の日」で祝日でした)。全国47都道府県から選ばれし代表者が参加する大会、その模様は10月31日放送の第21回「第1回都道府県選抜全国大会」で繰り広げられる!
戦いは終わった。激しく降りしきる雨をものともせず、坂を越え、池を飛び、砲弾を掻い潜って戦い続けた戦士たち。さぞ辛かったろう、悔しかっただろう。
しかし、君たちの戦いは決して無駄ではなかったのだ。打倒たけし城の悲願に燃え、後に続かんとする戦士たちにとって、君たちの戦いぶりは大いなる感動と教訓を遺したことであろう。
今回の戦いに、夫婦で参加してくれたあなた。たけしを始め、スタッフが思わず媚びてしまったスポンサーのお坊ちゃま。そして、参加してくれたすべての人々に、ありがとう…
キャスト
- たけし城 城主
- ビートたけし
- 家老・三太夫
- 石倉三郎
- 「悪魔の館」悪魔
- ストロング金剛
- 丹古母鬼馬二
- 「すもうでポン」力士
- 忍竜
- ミミ萩原
- 城みちる
- 「人喰い穴」隊長
- 渡嘉敷勝男
- 大念寺誠
- 戦場レポーター
- 柳沢慎吾
- 攻撃軍 攻撃隊長
- 谷隼人
- たけし軍団
- そのまんま東
- 大森うたえもん
- ガダルカナル・タカ
- つまみ枝豆
- ダンカン
- 井手らっきよ
- 松尾伴内
- 柳ユーレイ
- ラッシャー板前
- グレート義太夫
- たけし軍団セピア
- おぼつちやま
- キドカラー大道
- 誰なんだ吉武
- サード長嶋
スタッフ
- プロデューサー
- 桂邦彦
- 構成
- たけし城保存会
- ナレーション
- 宮内鎮雄
- 音楽
- 小野寺忠和
- 演奏
- アーチストマジソン
- TP
- 新福剛
- TD
- 熊本宗孝
- VE
- 岩佐博
- カメラ
- 山田俊明
- 音声
- 入佐隆
- 照明
- 白石雄二
- PA
- 吉野晴久
- VTR
- 川上政信
- 編集
- 阿久津廣次
- 美術
- 中嶋美津夫
- 美術デザイン
- 橘野永
- 音響
- 山田弘実
- 協力
- 東通
- 緑山スタジオ・シティ
- 太田プロダクション
- 演出
- 三角英一
- 三田村泰宏
- 渡辺香
- ―――――
- 村木益雄
- 製作著作
- TBS
攻撃軍 オーッ!!
谷 行けーッ!!
戦場レポーター・柳沢慎吾 みなさん、こんにちは! 戦場レポーターの柳沢慎吾です。私はいま、すっかりおなじみになりました「国境の坂」の前に来ております。今日は凄い晴天に恵まれています。この戦場、今日はなんとあのたけし城をやっつけるために、なんと123名たちの戦士たちが来てくれました。いったいどのような戦いを見せてくれるのでしょう。非常に楽しみです