TBS版(昭和版)
 恐怖の「人喰い穴」。それはたけし城へ通じる、ただひとつの地下道である。戦士たちは不気味に口を開ける「人喰い穴」に嫌でも飛び込まなくてはならない。しかし、その穴のどこかに恐ろしい怪人が潜んでいるのである!今回から巨大なぬいぐるみのジャンボマックス(正式名称は「追っかけゴリラの"ラッキー君"」というらしい)が妨害役として突如出現! トンネル出口で待ち構え、攻撃軍を驚かせる。ビビったところを渡嘉敷と大念寺がやっつけるという姑息な作戦なのである。
さて、先週の放送で渡嘉敷隊長の頭上に挑戦者が落下する事故が発生したため、急遽セットを改良。直径1.2m、深さ1.3mの穴にゴムが張られ、カニだかウツボだかよくわからない生物の口に突入するようになった次第。そして内部にはウレタンが張り巡らされている。かようにして安全性は高まったが、やってることはまったく変わっていない! 入ったらしばらくの間、中でうずくまっていないといけないらしいぞ
 そうとは知らずに、意気揚々と突き進んでくる生き残った10名の戦士たち。果たして、彼らのうち何人がこの「人喰い穴」を突破することができるのであろうか?
渡嘉敷は左下、大念寺は右の穴に潜伏した。右の穴に入るのは放送5回目にして初。よ~く注意して飛び込んでもらいたい!
1人目 男性(埼玉 24歳・塗装業)
最初の挑戦者は「川口一番」と書かれた水色シャツのペンキ屋の職人。
いきなり襲い掛かってきたジャンボマックスにビビりながら、左上の穴に入ろうとした。ところがどこかから「あ、ダメッ!」という声が飛んできたためUターン。改めて選んだのは真ん中下。
左上でも大丈夫だったが、とにかく1人目の最終決戦進出者である
2人目 男性
続いてはジーパンの男性。
追いかけてくる巨大ゴリラに驚きながら、向かった先は左下の穴。渡嘉敷隊長の手でボコボコにされて無念の戦死!
3人目 男性
「天国と地獄」、「ジブラルタル海峡」を命からがらクリアした薄茶色の作業服の男性。
ジャンボマックスにつかまりかけたが、すぐさま逃走を図った。そして駆け込んだ先は残念、渡嘉敷の潜む左下の穴! ここまで奮闘してきたが惜しくも失格となってしまった
4人目 男性
「天国と地獄」では実にきれいなフォームで着地した、白シャツに赤いジャージの挑戦者。
そんな彼が入ったのは右。殿のご要望通り、大念寺の穴に突入! またも優秀な戦士が犠牲となってしまった…
5人目 男性(神奈川 19歳・学生)
ジャンボマックスを見るなり絶叫したのは、クリーム色のトレーナーを着た男子学生。
祈りを捧げながら飛び込んだのは左上の穴、2人目の決戦進出者となった
6人目 男性(埼玉 26歳・会社員)
やっぱりジャンボマックスに驚きながら走り込んできた、薄いグレーのシャツを着た会社員。
猛ダッシュしながら、「シュワッチ!」とまるでウルトラマンのように突入したのは真ん中下、これで3人目の最終決戦進出者である
7人目 男性
上下赤ジャージの挑戦者が、ジャンボマックスと激突!
驚きつつもダーッと駆け込んでいったのは、渡嘉敷が潜む左下。殿の願い通り脱落した



 恐怖の「人喰い穴」を抜け出た精鋭たちが、谷隊長の下へ1人、また1人集結してきた。いよいよ、たけし城での決戦に臨んでいく!
夕陽を浴びたたけし城の前に、また今週も攻撃軍が足を踏み入れた。思えば長い道のりだった…。
さて「人喰い穴」リニューアルに合わせて、たけし城に通じる秘密のトンネルの出口もウツボのようなデザインとなった。この穴から飛び出し、最後の戦いへとコマを進めたのは6人の精鋭たち。全員男性である。さっそく彼らのプロフィールを見てみよう
特製戦車を用意したたけし軍に対抗して、攻撃軍も1人1台ずつ計6台の特製カートに乗り込んだ! 初めての「カート戦」に臨むわけだが、それは相手とて同じ。例え運転が不慣れでも、怖気づくことなく堂々と胸を張って勝利を目指してほしい!!
この決戦で使用されるカート、砲台が付いていていかにも戦車っぽいが、弾が出るわけではなく的が付いているだけ。武器はお馴染みの水鉄砲である。結局、銃で的を撃ち合うのはこれまでと変わらないのだ。
さぁ迎え撃つたけし軍、いきなり特製戦車を出撃させることになってしまった……
たけし的には出し惜しみしたかったようだが、この際仕方ないのだ!
たけし軍も6台のカートを用意。ただし、たけしと石倉が乗るカートだけはひと回り大きい特別車。そこらのやつとは馬力が違うのだ。たけしは若い頃タクシー運転手をやっていたというだけあって、操縦はお手の物である。さらに、石倉がバズーカ砲を撃ってくる。近づいたら最後、あっという間にやられてしまうぞ!
この戦いではたけし戦車の的を射抜けば攻撃軍の勝利となるわけだが、彼の的だけは厚さがナント2倍。仮にこれが破れたとしても、たけしは「あれはオレじゃない。影武者だと言い張る!」つもりだとか…。
さらにさらに、山川隊長や軍団のカートには常に2,3人が搭乗している。操縦と銃撃の役割を分担しているので何とも卑怯である。こんな軍団たちに囲まれることがないよう、心してかかれ!
 夕暮れ迫るたけし城で、初めて見る壮絶な戦車戦が始まった! 攻撃軍の奮闘ぶりを期待しよう。たけしを討て! 難攻不落のたけし城を今日こそ攻め落とせ!!
相変わらず戦いには参加しない谷隊長の出撃命令が下り、いよいよ初のカート決戦が幕を開けた!
たけし軍はピンク、攻撃軍は黄色のカートに乗り込み、このゲームのために整地された城前の広場で、白熱の銃撃戦が繰り広げられるのである。
たけし軍6台、攻撃軍も6台と数は同じだが、総合力では圧倒的にたけし軍が有利。挑戦者たちはたけしのカートに向かっていこうとするが、行く手を塞ぐ軍団たちによって次々と倒されてしまう。
まず『週刊テレビ番組』記者がたけしに接近したが、すでに的に大穴が開いていた。
続いて19歳の学生も軍団のカートにアタックしたが、太刀打ちできずやられてしまった。
今度は塗装業が近づいてきたたけしに攻撃! しかし的が濡れたものの、まだまだ穴が開く気配はない。
次は公務員がたけしカートに激突。だがすぐに逃げられ、やってきた軍団に囲まれ敗北。その際、軍団の的を銃で破いてしまったが、これはルール違反である。
18歳の学生がたけしに攻撃を仕掛けるなど善戦する者もいたが… 攻撃軍のカートは見るも無残に撃破され、気づいたら全滅していた!
戦場を縦横無尽に駆けまわるたけしにかなうはずもなく… たけし軍は笑みを浮かべながら勝利の凱旋をするのであった
 またもや勝ち鬨を上げるたけし軍。攻撃軍は、再び敗れ去ったのである!
軽く攻撃軍を撃退し、弱すぎて話にならないと高笑いするたけしたち。それでもたけし城に挑戦したい、乗っ取りたいという勇気ある者からの参加をまたまた募るのであった。果たして、来週こそ勝利を収めることができるのであろうか……?
 戦いは終わった。圧倒的物量を誇るたけし軍の前にまたも敗れ去った攻撃軍。泥に塗れ、恐怖に震えながらも全力を出し切って戦ったキミたちの姿は、見る者に、あるいは後に続く戦士たちに熱い感動を呼び起こしたに違いない。キミたちの戦いは決して無駄ではなかったのだ。参加してくれた全ての人々に、ありがとう。
石倉 今度はね、それであの、ようするに10人! こっち来てんですよね、やっぱり…
たけし 「来てんですよね」って… なんか陳情に来てるみたいだろ、お前?
石倉 いやいやあの…
たけし なんで「来てんですよね」だよ!
石倉 いや… 生意気にも向かって来てんですよ…
たけし 向かって来てる?
石倉 えぇ… この野郎がホントにね、ひと捻りでキュッとやってやろうかと思うぐらいなもんです…
たけし 毎回お前、口調が違うよ毎回? 八になったり為五郎になったりお前… ダメだよ、キャラクターがわからないよ誰だか?
石倉 はい! そうですが殿…
たけし えぇ?
石倉 御意でございまして…
たけし そんなことばっかし言ってるんだ御意ばっかし。それで?
石倉 殿、これはね、あのトンネルをここ潜って来ますと、今度は新しいのがいるんですよ… 新しいキャラクターがね
たけし 何?
(トンネルの出口に謎の巨大ゴリラが出現!)
石倉 なんと名付けましょうかなあれ?
たけし あれジャンボマックスだよ
石倉 ジャンボマックス?
たけし なんと名付け… 初めから名が付いてるんだあれもう
石倉 あ、そうですか、名前付いてるんですか、すいません。それでまぁ、あそこで、こっち来たとしても、例によってこの渡嘉敷と大念寺に…
たけし あのジャンボマックスが何するんだ、首絞めるのか?
石倉 いや、ただ居るだけなんじゃないですか?
たけし お前だろそれじゃ…
石倉 いえいえいえ…
たけし ただ居るだけじゃ、お前だよ馬鹿野郎
石倉 いやいや、わたくしは一応、あの…
たけし 俺もその関係も少しややあるけどな? 俺とお前、2人ともただ居るだけなんだ
石倉 殿! 偉い者はこういう風でいいんです。城主と家老でございますから!
たけし そぉ?
石倉 そりゃそうです! 「そぉ?」ってアンタね…
たけし そうか? それで、ジャンボマックスが脅かして、渡嘉敷と大念寺が…
石倉 怯んだ所を「カンカーン!」
たけし カンカーン…
石倉 これがアナタ… 見事な三発で
たけし 見事? この間、あれだよ渡嘉敷さんの頭の上落ちてきたぜおい、だけど… 「いてーっ、この野郎!」ってやられてどうすんだ、やられて…
石倉 凄いもんですよね…
たけし 「いてーっ、頭いて!!」つってたけどお前、やられてんじゃねぇの? 大丈夫?
石倉 はぁ… それでなんかあの、上手いこと… 上手いこといってますから!
たけし 大丈夫かな?
石倉 えぇ
たけし よし!