立板に水を流すようなレポートをさっそく披露した夏木レポーター。彼の言う通り、今日もまた朝から雨が降っている。暦の上では秋を迎えたとはいえ、まだ厳しい残暑が続く。湿気でムンムンとした鬱陶しさが漂っている。
というわけで今週も攻撃開始早々、山から駆け下りようとして転倒する女性挑戦者が続出。いきなりケガして後々に響くことがないように、用心して進むのだ。
さぁ、彼らの眼前に広がる光景はいつもお馴染み「国境の坂」。先週と打って変わって雨模様なので、坂はツルツル、地面はグチャグチャ。大半が坂を滑り落ちていく中、ロープをつかんだ者がいる。この戦場で初めて出会った同志に手を差し伸べ、協力してこの難関を突破!
さっそく"城"のTシャツを着た男性が頂上を越え、下り坂を滑っていく。が、濡れているためスピード調整が効かず池に転落。下半身はずぶ濡れである。
上り坂で苦戦する者たちは悪天候にもめげず、ダッシュしてロープめがけて手を伸ばす。運良く届けばいいが、そのほとんどが滑落。この戦いのために準備してきた戦闘服は直ちに茶色へと染まり、泥まみれと化す…
男性戦士の助けを借りて女性戦士たちが次々とこの坂を攻略していく。悲鳴を上げながら下り坂を滑って、勢い余って池に落っこちる赤いジャージの女性。男性の太腿にしがみついたはいいが、強引すぎてまとめて滑り落ちてしまった女性。池を跳び越えたものの顔面から着地して宙返り、あやうく首が折れかけた女性…。
男女の関係いろいろあれど、ここは打倒たけし城の想いを一つにして突破するのだ!
カメラは再び上り坂。いまも大半の挑戦者が残っている。そんな中、メガネが泥だらけになり前が見えず、今にもしんどそうな男性が…
…残念ながらこの男性、最後の奮闘ぶりも虚しく、坂から落ちてUターン。泥の上塗り、いや恥の上塗りをしてしまった
悪天候により、残念ながら早くも18人が脱落となった
第一砦1人たりとも通さないなどと宣う東隊長。砦の頂上、内部、攻撃隊はそれぞれ4人ずつ、計12人という布陣である。12人がかりで攻撃軍を殲滅させる気なのだ!
今日もまた、赤だの緑だの青だの色とりどりの煙が立ち上る中、攻撃が開始された。煙幕にも怯むことなく、果敢に砦を乗り越えていくのだ!
挑戦者たちは攻撃隊の銃撃を軽くかわし、砦に向かって一心不乱にダッシュ。内部や頂上にいる軍団を振り切り、次々と防衛網を突破。しかし、軍団も負けてはいない。攻撃軍の的をひとつひとつ着実に撃ち抜いていく。
雨降りしきる中、壮絶な戦いは1分ほどで終了。攻撃隊の一員であるグレート義太夫は、挑戦者やほかの軍団から攻撃を喰らって全身ペンキまみれ!
戦いを終え、的を射抜かれてしまった戦死者にインタビュー
た・け・し・城Tシャツチームは早くも1人脱落! 彼のアドバイスは今後挑む者たちにとって大いに参考となるだろう。
さて砦を乗り越えた精鋭たちは雨が激しさを増してきたにも関わらず、まだまだ元気に密林の中を進軍していく。
さぁ、次は2匹の悪魔が潜むハチの巣迷路。攻撃軍襲来を手薬練引いて待っている!
攻撃軍 オーッ!!
谷 さっきからなんかペチャペチャペチャペチャ。いきなりもう風雲を告げていますけれどもね。お、なんですか。ちょっと見て下さい。風雲と言いましたら、ここでねTシャツで「た・け・し・城」ともう揃いですよ。これなんですか?
"た"のTシャツを着た男性 これはね、草野球のチームです
谷 それから見てほしいですよ後ろの方、この身体は期待できますよここ、ずっと! なんかやっぱりやってたんでしょ?
アメラグチームの男性 アメリカンフットボールやっております
谷 アメリカンフットボール、かなりやってたんでしょ?
アメラグチームの男性 そうですね
谷 オールジャパンかなんか
アメラグチームの男性 ええ、一応
谷 一応ね。オールジャパンでやってる。この身体みんな期待できる。そこへなんかお母さん、ちょっと立っていただけます? ちょっとなんかもう坂辺りで危ないという雰囲気がするんですけども。お父さんといっしょで
"打倒たけし城"のお母さん はい、そうです
谷 全力挙げていきましょうね。それでは! 行けーッ!!
攻撃軍 オーッ!!
臨時レポーター・夏木ゆたか 鉛色の空ですけれど、あいにくの雨模様でございますけれども。話題騒然の『風雲!たけし城』。ついにやってまいりました初見参、臨時レポーターの夏木ゆたかでございます。いやぁ、しかしまぁ~目の当たりに見ましたら、なるほどこれだったらやっぱし話題を呼ぶなと今感じておりますけれども。何ゆえに私が来た時、雨が降ってるのか、これもまた風雲急を告げる秋の気配であります